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この旅館の売りは源泉掛け流し。上諏訪温泉の旅館では、眺望や湯船の大きさにこだわるあまり、無理してこしらえた風呂や循環湯が少なくないが、渋の湯は理想的な全浴槽掛け流しで安心できる。
男女それぞれ趣の違った浴室が用意されていて、今回入ったのは、窓が開放されている半露天の浴槽があるタイプ。浴槽を見るや否や、縁から湯がきれいに掛け流されており、陽の光と湯が輝いてキラキラしている。こんな光景を目にすると感動してしまう、浴室の雰囲気や天候、混雑具合にも左右されるが、全てが揃った時にしか味わえない。入る前から期待が膨らむ。
半露天の浴槽は外の塀に近く開放感は無いが、心地よい風が入り役目は十分。源泉は「渋の湯源泉」とあやめ源泉及び七つ釜源泉の混合泉、少し黄色いような薄緑のような色だった。
半露天浴槽の他に、少し大きめの浴槽(写真)が壁を挟んで隣にある。入り心地から言えば、小ぶりの半露天のほうが気に入った。共同湯のような素朴な湯もいいが、このような旅館の日帰り湯も本物を見つける良いチャンスである。但し条件として「安ければ...」なのだが。
この素晴らしい渋の湯、通常は日帰り入浴1000円、今回も諏訪湖パスポートに感謝である。
気になったことを一つ。この日、利用時間内だったにも関わらず、女湯の湯が半分くらいしか張られていなかった。改善を望みたい。5人が参考にしています