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山奥に温泉旅館が3軒だけ・・・。他に店はない。口コミを見て(平日でもある程度は混む)、平日の昼を選んで来た。服を脱いでいるとき、1名が出てきた。中にはカップル一組とのこと。浴室に入ると40代のカップルが梶原の湯に入っていたが、女性の方から「こんにちわ」と声を掛けてきた。あっけらかんとしているようだ。
こちらも遠慮無く梶原の湯に入った。5、6人は入れる大きさだ。湯は白濁しており、温い。39度位か。泉質は柔らかく単純硫黄泉のように感じる。浴室内は硫黄の匂いが強い。梶原の湯に浸かったまま、弘法の湯に手を入れてみた。確かに熱いが、手を入れっぱなしにできないわけではない。かぶり湯を何度もすれば大丈夫のようだ。まもなくそのカップルもあがっていった。しばし二湯とも貸し切りだ。弘法の湯に入るには、まずかぶり湯を何度も行い、ついで膝まで入り、次に腰まで・・・、最後は気合いで肩まで入れば良い。お湯は白緑に濁っており、明らかに硫化水素泉系と判る。すると突然湯口からお湯が噴き出してきた。や、やばい、温度が上がるではないか。水は加えないつもりであったが、一人だったから少し(実は結構な量を)加えた。
しばらくして男性の客が一人入ってきたが、何を考えてか女性の脱衣場をのぞいている。曰く「露天風呂があるのかと思った」・・・。それを期にあがったが、浴室内は狭く、秘湯の雰囲気はあるが閉塞感もあった。
帰り際、宿の老女将が声を掛けてくれた。大変上品な方とお見受けした。5人が参考にしています