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雪の降りつもる塩原元湯の「ゑびすや」さんへ、1月21日月曜日、憧れの宿泊をしてまいりました。
こちらの宿、宿泊には湯治部と旅館部の二種類があって、湯治部のほうが費用が安く、本当はそちらのほうの宿泊を狙っていたのですが、今回はあいにく湯治部がいっぱいだということで旅館部のお世話になることになりました。
部屋は「胡蝶の間」。思ったより広くて、清潔な感じ。一階の奥のほう、廊下を一度折れて突き当たりのあたりです。ここの部屋から地下に階段を降りていくと・・・塩原最古のお湯「梶原の湯」を有した浴場があるわけですが、なんというか、部屋の扉をちょっとあけただけで、もう階下の温泉の硫黄の香りがぷんぷん香ってくるんですよ、こちら。しかも、香りだけで通常よりかなり濃そうっていうことまで分かっちゃう・・・
こういうのって温泉好きにはちょっとたまんないですよね~(X.X)僕もたまんなかった。というわけで到着して荷物まとめもそこそこに、浴場にむかった次第なのであります。
さて、伝説の神の湯「梶原の湯」は? そして、間欠泉の「弘法の湯」はどうだったのか?
もう、サイッコーでした(T.T)
浴場自体はどちらかというと狭めで、もうもうと立ち込める湯気でいっぱいで、あまり視界の効く状態じゃないのですが、そのことが逆に秘湯感を募らせる感じです。
ああ、岩からのびてる竹の管、これが、間欠泉「弘法の湯」の管なのかなあ、と思っていると、やにわにごぼごぼごぼ~! 凄い湯の量が、その管の先から湯船のなかに落ちていきます。わあ、と思って、掛け湯もそこそこに「弘法の湯」に入り湯してみますと、
うおっ、かなり熱ッ。
でも、なんて濃い湯だろう。しかも、このお湯、言語道断に柔らかいんですぅ。
もう、10秒で虜になりました。お湯の析出物で白く変色した木製の湯船に背中をゆったりもたせかけて、あとはもうこの至上のの濁り湯を堪能三昧・・・特に5,6分に1回ほどやってくる間欠泉がくる直後のお湯の新鮮さったらなかったですねえ。新鮮な生まれたてのお湯を両手で何度も顔にぽちゃりとかけて、その刹那にあたりに飛び散る濃い硫黄のいい香り、ああ、溺死なんていままでむやみに怖がっているばかりだったけど、もし溺れ死ぬとしたらここがいいかもなあ、なんてよからぬことをふと考えちゃうほどの極上湯でありました。
無論、歴史たっぷりの「梶原の湯」もよかったですよ。こちらは「弘法の湯」よりぬるめで静かな印象でした。ただ、僕には間欠泉の「弘法の湯」の印象があまりに強すぎて、もう、なんというか惚れちゃいましたからねえ、「弘法の湯」には。
ああ、またいきたい。あの湯につかりたい、と、帰ってきたいまも後ろ髪引かれる思いです。
あ。こちら「ゑびすや」さん、夕食の猪鍋が絶品でしたよー 以後泊まり予定の方にもあれはお勧めですね。1人が参考にしています