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立ち寄りだと時間による男女入れ替え制のため、いつ訪問しても同じお風呂にしか入れないとのことで、完全入湯を成し遂げるべく宿泊することに。仕事を終えてから23時近くに到着。外観は良くありがちな昭和の温泉ホテルで、かなりくたびれています。ちょっとうらぶれた感じすらします。客室もまた然り。
休憩もそこそこに1Fの浴場へ。この時間帯だと、男湯は内湯が「四季の湯」、露天が「かじかの湯」になっています。内湯は温度調節のための循環・塩素ありとのことで、露天を重点的に攻めることに。露天へは内湯の脱衣所からアプローチできます。まずは、かじかの湯第一露天に入湯。内湯と同じ源泉ですがこちらは完全な源泉掛け流し。少しイビツな四角形で4~5人サイズ。湯口は真っ黒に変色していましたが、湯船内は無色透明、臭いもほとんど感じませんでした。浴感は塩化物泉らしいあたりの良さで、刺激もなく良好。湯温は湯口近くで41度、端で40度。
次にすぐ隣にあるかじかの湯第二露天へ入湯。楕円形の6~7人サイズ。湯口や湯船が成分で赤錆色に変色していました。源泉は透明ですが、湯船内は赤錆がかった笹にごり。湯を口に含んでみると仄かな塩味、鉄味を感知。この第二露天の源泉は川向こうの「塩の湯温泉」からの引き湯。塩釜温泉にいながら、塩の湯源泉も楽しめちゃいます。多少キシキシした感のある浴感。湯温は第一露天よりも若干低めでした。冬場の夜間入浴だったため、もう少し高めのほうが嬉しいが、個人的には第二露天のほうが入り応えもあって良かったです。昼間であれば渓流の景色も存分に楽しめそう。
続いては深夜0時に入れ替えとなった露天もみじの湯へ突撃。周囲を囲まれた露天なので開放感はないですが、和みの雰囲気。湯船は10人サイズで緑がかった黄砂色。只見川流域の湯を薄くしたような印象。鉄・土類臭が強く、それだけでノックアウトされそうになりました。鉄臭好きの人にはたまらないでしょう。折出物もこってり。湯温は湯口付近で体感41度、端で40度。源泉投入量もまずまず。源泉を口に含むと薄めの昆布茶に鉄味と微かな炭酸味も感知。キシキシ感のあるしっかりとした浴感で、体も良く温ました。大沼郡を髣髴とさせる湯を終始貸しきり状態で堪能でき、大満足の湯浴みとなりました。3つの源泉が露天で楽しめるホテル塩原ガーデン、内湯はともかくとしても、露天の実力はなかなか。特にもみじの湯はお勧めです。
写真は上が「もみじの湯」、下が「かじかの湯」第二露天です。0人が参考にしています