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2005/12/29入湯。
「今日の露天の色は黒い湯ですよ。成分などは心配いりませんがご不快でしたら内湯だけ使って下さい。」
受付でこんなアドバイスをいただきました。さっそく露天に向かうと確かに画像のような黒湯(といっても光線の加減でどうにでも写りますのであまり参考になりませんが…)。真っ黒ではなく薄い墨のような色でした。ここは皆さんが書いておられるように時間や日によって色が変化するそうです。ちなみに内湯は薄いグリーンでした。
施設は、まずアプローチが面白かったです。風呂が高台にあるために駐車場からは専用のエレベーターに乗り建物まで上がります。長い廊下を渡ってようやく玄関へ。館内は古時計などがありレトロで落ち着ける雰囲気です。
お湯は硫黄の匂い+多少焦げ臭いような(私感です)独特の香りがしましたが、私は気に入りました。100%天然温泉/加水無し/加温あり/入浴剤の添加は一切無し。
浴室の洗い場はよくある横一列のカランの他に5角形の洗い場が2つあり、少し変わったレイアウトになっています。
高台にありますので景観は抜群。内湯もいいですが、やはり露天からの眺めはハッと胸を打たれるほどよいものでした。ただし、ポンプの音なのか騒音に近い音が鳴り響き、せっかくのよい雰囲気を壊しているのは残念。一考願いたいところです。
全体的には温泉施設と銭湯の中間のような感じですが、脱衣所には床暖房が施されていたり、渡り廊下には地元の方たちの作らしい年賀状が飾られていたりと、来訪者に良い時間を過ごしてもらおうという経営努力が見て取れます。冒頭の「黒湯」のアドバイスも、来訪者全員にしていました。
隣には同じような造りの「あけびの湯」(湯質はまったく違います)があります。そちらと比べると施設的には新しくありませんが、「穴観音の湯」の方が、働く人たちのぬくもりのようなものが伝わってきて、より温まるような気がします。0人が参考にしています