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投稿日:2010年10月25日
驚愕の黒湯 (西方の湯(さいほうのゆ))
kiraさん [入浴日: 2010年10月23日 / 5時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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0 - 点
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新潟県胎内市中村浜
ナトリウムー塩化物強塩温泉 泉温 60.7℃ pH値 7.6
成分総計 35.95g/kg
40mほどの巨大な親鸞聖人の大立像に圧倒された。西方(さいほう)の湯。宗教法人経営の温泉施設らしい。恐るおそる敷地内に入ると「トーッ、トーッ、トーッ だめだよ 外に出たら 猫に食われちゃうから」女将さん(職員の女性?)が庭先で鶏に話しかけていた。「鳥小屋からすぐ出ちゃうんですよ。心配で。もう、二羽も野良猫にやられちゃって…。」休日の午前11時過ぎなのに広大な駐車場には私の車一台のみ。廃墟のような怪しげなB級雰囲気の中で、女将さんと鶏たちに出迎えられて一安心した。
広い館内には、さまざまな品物が所狭しと並べられている。がらくた市といったら失礼だろうか。たくさんの宗教画が飾られた長い廊下の先が湯殿だ。廊下を歩いている時点ですでにぷーんと病院の消毒臭のような臭いが立ち込めてくる。ヨード臭だ。広々とした浴室に入ると、さらなる強烈な臭いが襲ってきた。油臭、ヨード臭、アンモニア臭等が入り混じったインパクトがあり過ぎる臭いだ。湯舟は広い熱めのものと小さなぬるめのもの、そして水風呂に仕切られている。お湯は見事に真っ黒。墨汁のようだ。熱めは体感42℃くらいで適温だ。少しぬるぬるしている。500万年から1000万年前に岩に閉じ込められた化石海水だという。かなりしょっぱい。このお湯は、色といい、臭いといい超個性的で人の好みははっきりと分かれると思う。黒い湯面に白いあぶくがぶくぶくと浮かんでいる様もちょっと不気味だ。しかし、私は地球の息吹の中に浸かっているようで至福の時を覚える。ここは新潟県胎内市。私も胎児となった。(笑)
庭園風の露天風呂は二つあったがお湯が張られていなかったのは残念。いつかリベンジを果たしたい。
入浴料 500円 営業時間 10:00~21:00
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