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投稿日:2011年2月13日
すばらしい!強烈な個性の硫黄食塩泉 (白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉)
かとぅんさん [入浴日: 2011年2月11日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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33.0点
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44.0点
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44.0点
噂で行きたいと思っていた秋田・青森県境の温泉。行ってよかったです。
秘湯を守る会の宿、日景温泉。弘前から列車で20分、さらに送迎で20分の山の中の一軒宿。宿自体は大きくて30部屋くらいあり、日帰り入浴客もかなりたくさんいます。とはいえ、周りには商店も人家もありませんので夜はとても静かなところです。携帯はdocomoでさえ圏外でした。テレビは2つしかチャンネルが入りません。俗世の電波から隔離されて静かに温泉に入るのがこの宿の過ごし方なのだと思います。
温泉は、男女別の内湯と、混浴の露天風呂です。内湯は木枠の年月を感じるもの。浴室に入った瞬間に、アブラ臭といわれる濃厚な硫黄泉独特の匂いがします。これだけで泉質の良さは想像されます。泉質としては、硫黄泉であるとともに濃厚な食塩泉であり、pH 6.5、総成分8.8g/kg。硫化水素10.7mg。NaClで7g/kgを占めています。数字以上の硫黄濃度、そして143mg/kgのメタ珪酸の柔らかい湯の肌触りといい、かなり良質な湯です。北海道の雌阿寒温泉を彷彿とさせました。湯温も冬場のせいか、ややぬるめになっており、内湯はちょうどよく、露天はややぬる過ぎるくらいでした。なお、石けんは浴室にありますが濃厚な食塩成分のために石けんは泡が立たず、シャンプーは部屋に置いてあるのを使います。
食事は大広間で一緒にとる形式で、量はやや控えめ。〆にきりたんぽ鍋でした。旅館全体として考えると、冬場は廊下や共同のトイレなどが寒くてやや不便でしたが、薪ストーブのある談話室はとても快適で、携帯の通じない旅館で長い夜を過ごすにはとても良かったです。ただ、分煙を行ってもらえたらもっと快適に過ごせたと思います。泉質から言えば、本州ではトップクラスだと思います。15人が参考にしています
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