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投稿日:2011年1月3日
思わず顔もほころぶ「鍾乳洞」温泉 (クア武庫川(むこがわ))
ごんごんさん [入浴日: 2010年12月29日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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33.0点
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0 - 点
阪神間で有馬温泉の「金泉」系のお湯を探していたところ、クア武庫川さんの情報に辿り着きました。
共同湯好きのごんごんは、住宅地に馴染んだいかにも「銭湯」というルックス(画像)や、木札の鍵の下駄箱にまずは萌え萌えです。
脱衣所も「銭湯の王道」的な造りで、これまた萌え。
相当期待が高まっていたのですが、浴室に1歩入ってフリーズ。
固定式のシャワーと、赤青のレバー式のカランは萌えるんだけど、消毒剤のにおい…。
気を取り直して、アメニティ浴槽には目もくれず、露天エリアにあるという「金泉」を求めて奥に進みました。
ぱっと見た限り露天エリアらしきところは見あたらなかったので、取り敢えず目に付いた扉を開けてみたところ…
な、な、何これ~っ!!!
ごぼっごぼっと大きな音を立てながら噴出する源泉
析出物で鍾乳洞状になった源泉口
層を成した析出物がランダムな模様を描く洗い場
雫状の析出物で覆い尽くされて元の形が判らない浴槽
赤茶色に変色した浴槽付近の壁
新しくて消毒臭の漂う白湯エリアからは想像出来ない「別世界」のような光景が目に飛び込んできました。
阪神エリアで長湯温泉(大分)ばりの析出物に出会えるなんてことは全く期待していなかったので、一気にテンションアップです。
「露天エリア」という言葉から、ごんごんはお庭のようなスペースに浴槽があることを想像していたのですが、引き戸で区切られた10畳ぐらいのスペースに湯舟と狭い洗い場があり、屋根が一部(1m四方ぐらい)オープンになっただけの「露天エリア」でした。当然眺望はありませんが、熱が室内にこもらない分、気持ち良く入浴出来るので、とてもいいアイデアだと思いました。
訪問時のお湯は赤みがかった黄土色。透明度はほとんどありません。浴槽内ももちろん析出物で覆われていて、湯面付近は「ねずみ返し」状になっていました。
源泉温度は約60度とのことですが、入りやすい温度でしたので、多分かなり加水されているのでしょう。けれど、新鮮な金気臭と土の香りがしっかりと感じられますし、しばらく浸かっていると肌がヒリヒリとしてきて、少々の加水なんかではびくともしない湯のパワーを感じました。
「こんなに肌がヒリヒリするなんて、どんな味なんだろう?」と、源泉口のお湯を手ですくって一口含んだところ…
ぐぐぐ…!
強烈にしょっぱい~~~!!!
でもって、えぐ~い!
湯の色とかおりから、かなりのえぐみがを想像していたのですが、塩辛さが強烈すぎて、えぐみが霞んでいるような印象でした。
それにしてもすごいお湯です。町中でこんな個性の強いお湯に出会えたのが、もう嬉しくて、嬉しくて…。顔は相当ニヤニヤしていたみたいです。
同浴者が不審者を見るような目でごんごんを見ていましたので…(爆)
同浴者の冷ややかな目も顧みず、肌のヒリヒリにも負けず、白湯には目もくれず源泉と水風呂(めっちゃ深くてびっくり!)の「至福の交互入浴」を3回繰り返しました。
年末のお昼間ということもあってか、あまり混み合っていませんでしたし、ほとんどの利用者はサウナか白湯エリアに固まっていたので、この素晴らしいお湯を常時2~3人で楽しませて頂き、贅沢な時間を過ごせました*・゜゚・*:.。.:*・゚・*:.。.:*・゜゚・*:.。.:*
この手の析出物の多い温泉は、日々の管理にかなりの手間が掛かるので、オーナーさんの温泉への熱意あってこその存在だと思います。受付の方に、「本当にいいお湯でした!ありがとうございました。」と心の底からのお礼の気持ちを伝えて、クア武庫川さんを後にしました。
快適な浴感ではないので、毎日入りたいタイプのお湯ではないですが、強烈な個性は心を惹きつけるものがあります。
阪神電鉄の武庫川駅や東鳴尾駅から徒歩圏内の温泉なので、大阪や神戸に来る機会のある温泉ファンに、是非とも体験して頂きたいです。
阪神電鉄といえば、なんば線が開通して、以前は乗り換えが必要だった難波からも直通で阪神本線(沿線に温泉銭湯がいっぱい♪)に乗り入れ出来るようになり、アクセスがかなり便利になりました。
より多くの温泉ファンに阪神本線沿線の温泉を楽しんで頂けたらと願います。1人が参考にしています
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