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疎水を前に佇む温泉銭湯です。なかなかいい風情なのですが、ネオンちかちかはちょっと趣味がよくないなと思いました。とは言え、この銭湯も生き残るためにさまざまな工夫をされています。風呂上りに生ビールが飲めるのも、大きなテレビが浴室から見えるようになっているのも、その一つです。それを差し置いても、もっとも評価できるのはお湯の質とその使い方でしょう。源泉風呂はやや深めですが、4~5人入ると窮屈になりそうな大きさです。
お湯は私が入ったときは透明にちかい色でした。湯船のふちや横にあるベンチまで、温泉成分が付着して、赤錆色に変色しています。この温泉の成分の濃さをもの語っているでしょう。かなり強い鹽味があり、湯上りは肌がすべすべになりました。最近、どこへ行ってもぬる湯ばやりで、少々物足りものを感じていた私には少し熱めのこのお湯は最高でした。比較的空いていたのをいいことに、少し長居しすぎたかもしれません。こんな銭湯が近くにあったら毎日でも行くのにと思いました。
温泉の入り口横にも源泉が噴出しているところがあり、ぶはっ、ごほっ、と音をたてて噴出しているのを見ることができます。
余談ですが、この温泉は武庫川駅から歩いてもそう遠くないのですが、前々から乗ってみたかった阪神武庫川線に乗っていきました。そのローカルぶりは見事です。温泉に行くには武庫川から一駅なのですが、用もないのに終点の「むこがわだんちまえ」まで思わず乗ってしまった自分が少し哀れでした。0人が参考にしています