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日本三大虚空蔵尊の一つ柳津の円蔵寺から国道252号線を只見方面へ進み、県道32号線へ左折し山間に10キロも行くと山里の長閑な温泉地、西山温泉が現れます。名刹として栄えた柳津とは打って変わってひっそりと静かな湯場です。只見川沿いの湯とは趣を異にする源泉が湧いています。訪れるたびに一箇所ずつ立ち寄るようにしています。今回は中の湯さんに突撃です。
西山温泉では直ぐ近くにある滝の湯さんと並び、大型の旅館で建物も立派です。写真上の奥の建物が本館で館内には内湯も有しています。同写真の手前の建物は昭和30~40年代にこちらを訪れた つげ義春さんのペン画で描かれたもともとの本館だと思いますが、当時の面影を残しつつ、今は立て替えられ宿泊専門の建物になっているようです。そして写真下の建物が内湯&露天を有した離れの別館となっています。立ち寄りはどちらか一方とのことで今回は値段の高い別館(大人800円也)に突撃することに。受付してくれたのは若女将さんでしょうか、こちらから話を向けても口数の少ない方でした。40~50分でお願いしますといわれ、いざ入湯です。こちらの別館は立ち寄りの場合、基本的に貸切にして利用させていただけるようです。
この別館は浴室だけのために作られていますが、結構豪華で綺麗です。広々としており二人で貸切にするにはもったいないくらい。脱衣所には洗面台も3基設置されていました。棚の数も充分すぎるくらい。トイレも完備。早速浴室に入ると、3.5×2.5メートルくらいの檜造りの浴槽が飛び込んできます。湯船に対して投入量がやや少なめに見えましたが、源泉は火傷をするほどの熱さ。湯口にはトロミのある溶き玉子状の白または黒っぽい湯の花がゆらゆらと揺れ動いています。塩化物泉のようなホンワカとした温泉臭で湯温は体感41度のややぬる目。ぬる目の好きな連れは喜んでいました。湯あたりも良く肌に良くなじむ浴感。顎までどっぷりと湯に浸かり浴槽の縁に寄りかかりながら、こなれた檜の肌触りを満喫しました。温泉にこなれた木の感触はなんともいえません。
次に露天ですが、こちらは7-8人サイズの岩風呂。後から付け足した感もないわけでもありませんが、まずまずの質感。ただし宿泊棟からは丸見えと思われますので、女性は用心されたほうが良いでしょう。湯船底からもプクプクと気泡が見受けられ、内湯よりも源泉投入量も多めで、湯温も高め。体感43度といったところ。なかなか良い露天ですが、眺望は今一でしょうか。個人的には内湯のほうが落ち着けて気に入りました。
40-50分の時間制限付で800円は多少高い気もしますが、貸切にできるメリットはやはり大きいと思います。カップルや家族連れ、仲間内だけで気兼ねなくワイワイ楽しみたい方にオススメです。4人が参考にしています