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投稿日:2011年6月27日
三大秘湯の称に偽りなし (ニセコ薬師温泉旅館(閉館しました))
ぐまニストさん [入浴日: 2011年6月19日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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以前から絶対に行きたいと思っていたニセコ薬師温泉、朝早く新千歳に降り立ったあと、こちらへ直行しました。到着し目の前に現れた宿を見て、ネットで見たまんまの鄙びて草臥れた佇まいに、まず興奮しました。そして別棟にある自販機で入浴券を購入し本館へ。
まずは混浴の濁り湯の湯殿へ失礼することにしました。先客は1名で、その方、何かの修行のように黙って湯に浸かっておられます。そういう玄人がよく似合う、厳格な雰囲気を漂わす湯殿です。いざ浸かってみると、意表を突く深さで足元がフラットではない、このアナログさが堪りません。そして、金気臭が漂う中、ボコボコと足元から湯が湧く様子を拝みながらの湯浴みは、湯殿の雰囲気と相まって最高です。肌から伝わる感覚では、泡付きもかなりの量と思われます。こちらの湯船は定員は10人位、温度は体感的に38度位でした。しばらく浸かっていたら、混雑しだしたので、透明湯の湯殿へ。先客は常連と思しき方が2名、定員は3人位の湯船なので、空きスペースにお邪魔させていただくことにしました。透明湯と謳っていますが、しじみのダシ汁のような色で若干の濁りがあり、金気臭も濁り湯と同様にあります。湯の温度も濁り湯と近いですが、違うのはオーバーフローの量。足元から湧出する湯が、ザコザコと豪快に湯船から溢れています。こちらには濁り湯のような厳格な雰囲気こそないものの、共同浴場のような庶民的な雰囲気を醸し出しており、こと泡付きに関しては、こちらに軍配が上がるような気がします。
さすが日本三大秘湯に数えられているだけあって、素晴らしい湯と周囲の環境を併せ持つ温泉宿です。こちらを後にする時、後ろ髪を引かれる思いがしました。7人が参考にしています
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