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投稿日:2009年7月4日
那須湯本温泉 滝の湯 (那須湯本温泉 滝の湯)
paw_pawさん
[入浴日: 2012年1月1日 / 滞在時間: 2時間以内]
55.0点
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那須湯本の民宿街に二件ある共同湯の一つです。殺生岩から鹿の湯へと進むと、鹿の湯を先頭にして細い民宿街の通りがあり、ハーモニカ長屋のように軒を連なっています。昔ながらの湯治場の雰囲気が漂い、カランコロンと下駄の音が快く響く通りには、自前の浴室を持つお宿はほとんどありません。
二つの共同湯を皆で運営管理し、それぞれのお宿の宿泊客が共同湯に集まり湯浴みするという「通い湯」の伝統が今でも残っており、その一つが「滝の湯」です。したがって、一般の立ち寄り入浴は不可で、民宿街のお宿に宿泊した方のみが入浴できるシステムです。
アクセスは鹿の湯から約200メートル下った左側に位置しています。外観はログハウス調の建物で、まだそれほど古さを感じさせません。共同湯にしては、大きく立派な建物です。入場するには宿泊したお宿から電子キーを借り、そのキーで開錠する仕組みです。ドアは閉まると自動で施錠されますのでキーをもっていなければ外側からは開けることができません。
ドアを開け内部に入ると、広々とした脱衣所があります。棚の数も充分。内部も総木造りでウッディーな内装。洗面台やトイレも完備。浴室も共同湯にしては広々としてます。タマゴ臭プンプンの浴室には上がり湯が豊富に溜め置かれ常時溢れ出ています。また浴槽は木造りの正方形5人サイズが二連並んだ那須湯本仕様。湯口も木栓で調節する昔ながらのタイプ。入浴する前からビジュアルだけでシビレてしまいます(笑)。
湯は手前がぬる目、奥が熱め目に調節されていることが多く、ぬる目のほうが白濁の度合いも濃いように思います。源泉はレモン味から苦味へと華麗に変化する行人の湯源泉。鹿の湯でも混合で使用している源泉ですので実力は折り紙付です。浴後はマッタリとした皮膜感もある酸性硫黄泉。ぬる目浴槽でジワジワ攻めた後は熱目の浴槽でキューと仕上げをし、最後に上がり湯を頭から2-3回掛け流すと硫黄成分によるコーティングの完了です。全身を硫黄で包まれている幸福感を噛み締めながら、下駄の音を軽やかに弾ませお宿に帰っていくのでした。5人が参考にしています