-
投稿日:2022年10月10日
温泉マニアが推す2源泉かけ流しのボロ宿… (旅館 雲海閣(うんかいかく))
きくりんさん [入浴日: 2021年10月26日 / 2時間以内]
55.0点
-
55.0点
-
33.0点
-
0 - 点
-
0 - 点
温泉マニアが推す2源泉かけ流しのボロ宿
那須湯本温泉街のメインストリートである那須街道(県道17号線)から坂道を上った高台に佇む、素泊り専門の鄙びた温泉旅館。「とちぎにごり湯の会」会員の宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料は400円は、玄関から少し廊下を奥に進んだ突き当りのフロントで。基本的に無人状態らしく、トレーに置いて浴室へ。フロント脇の廊下を回り込むように進み、ちょっと階段を下りて、薄暗い塗装の禿げたトンネルを抜けると、木製の長い長い48段の階段。下りたすぐ左側に男湯、女湯はさらに廊下をちょっと進んだ所にあります。
ちなみに、女湯の先に今は使われていない客室があるのですが、廊下のクロスが剥がれていたり、障子がボロボロになっているのが、ボロ宿と言われる所以でしょうか。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、シャワー付カランがある洗い場はなく、アメニティもありません。
窓際に4人サイズの木造り内湯が2つあり、緑白色に濁った単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)[源泉名: 鹿の湯・行人の湯混合泉]が、源泉かけ流しにされています。泉温53.7℃を加水・加温せず、右側は42℃位、左側は45℃位で供給。PH2.4ながら、肌がスベスベする浴感です。湯口は木の栓で調整され、口に含むと硫化水素臭がして酸っぱエグい味。窓の外には、駐車場と山の景色。たまたまタイミングが良かったのか、ずっと貸切状態でまったりできました。
続いて、長い木製の階段を戻り、トンネルを抜けた階段の途中左側にある、もう1つの男女別の浴室へ。男湯は手前です。プラ籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に水道の蛇口が1つ。固形石鹸もあります。
窓際に5サイズのタイル張り内湯があり、無色透明の緑礬泉(源泉名: 大丸 奥の沢温泉)が源泉かけ流しにされています。分析書の掲示がないのですが、湯温は42℃位で適温。肌がややスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、無臭でまろやかな味。那須湯本温泉で、この源泉に入れるのはここだけなのだとか。
底のタイルがほとんど剥がれていて、ほぼコンクリート剥き出しです。残ったタイルの角が尖っていて、ぶつけて怪我しないよう注意。窓の外の山の景色を眺めつつ、こちらも貸切状態でまったりできました。
主な成分: 水素イオン4.0mg、ナトリウムイオン29.9mg、カルシウムイオン56.2mg、マグネシウムイオン25.6mg、アルミニウムイオン21.4mg、マンガンイオン1.5mg、第一鉄イオン4.6mg、亜鉛イオン0.1mg、フッ素イオン0.5mg、塩素イオン69.1mg、硫酸水素イオン66.2mg、硫酸イオン493.7mg、リン酸ニ水素イオン0.1mg、硫酸0.7mg、メタケイ酸186.9mg、メタホウ酸8.4mg、遊離硫化水素88.5mg、成分総計1.064g82人が参考にしています
-