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今月の11月19日、寒風に雨降りしきるなか、那須高原の秘湯・北温泉へ、白い息を吐きながら、念願の宿泊に行ってまいりました。
こちら、立ち寄りには何度も来ているのですが、宿泊は初めてなので、前から非常に楽しみにしておりました。当日の雨、というのがいささか残念でしたが、なに、行ってみると、逆に限りなく江戸情緒にあふれていて、もう、玄関に入ったときから、ほわ~んとトリップしちゃいそうになりました。
「いらっしゃいませ。ご宿泊のお客さまで?」
「ええ、宿泊です」
江戸の宿場町の旅籠屋の玄関みたいな、あの時代がかった薄暗い空間でそう告げたときの心地よさときたら。マジで胸がきゅんとなりました。
僕が案内されたのは、221という部屋。築は明治だそうで、凄いおんぼろ情緒満点です。畳のまんなかに炬燵がひとつあるのがいとおかし。
「あの、夜寒いかもしれませんが、そのときは炬燵と温泉で温まってください」という仲居さんの弁がなんともふるってて、ああ、いいなあ。
部屋の窓の障子をあけると、寒気がさっと流れこんできます。窓のサッシだけでは、寒気、防ぎきれない感じがありました。窓の左手下方には、温泉プールがよく見えていて・・・。
夕刻の「天狗の湯」は、いうまでもなく至上、でした。暗くなると、昼間より湯煙が凄くなるんですねえ。(^。^;>ただ、お湯がいつもより、いささか熱かったかな。立ち寄り時間ぎりぎりにやったきた学生さんのグループは、熱くて入れないっていってました。(熱いことは熱いけど、それほどじゃなかったゾ)
日が沈むまえにと、玄関前の温泉プールにもトライしてみました。雨が強く、景観はあんまり望めなかったけど、誰もいない山中のこーんな温泉にぷかぷか漂っているのはなんか良かった~ こちら、温泉の質自体も案外いいです。湯温はやや温めですかね? 長いこと浸かっていられる泉温です。
夕食後は、フロント(?)前のソファーで、ビールを飲みながら、こちらのアイドル猫「みみ」と遊んだり。それから、また、湯煙の舞う「天狗の湯」にいってみて、温泉神社に登る石段に裸のまま腰かけて黙想したり・・・。
そのあいだずーっと雨の音がしています。
あと、北温泉を東から西に流れる余笹川の、耳に心地いい瀬音。
それ聞いていたら、湯の効果か、なんかあっという間に寝ちゃいました・・・はふぅ、極楽。
あ。翌朝の朝食がおかしかった。朝御飯のシャケが非常にカタかったんです。箸ではアレちぎれませんので、僕は、箸で挟んで口までもってきて、そのままかじったのですが、斜め前のひとり旅の渋い丹前のオッちゃんは(この日はひとり旅のひとが五人もいたのです)箸で切ろうとして切れず、非常に難しげな、憮然とした顔をしていたのがとても良かったです。(^~^)0人が参考にしています