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那須インターを降り湯川へ向かうと漂ってくる硫黄の香り。いつもこの瞬間に胸が高揚します。生憎の雨模様の中、傷ついた鹿が身体を癒すように元湯・鹿の湯を訪れました。
明治時代に造られたという建物の佇まい、湯煙の中でざわめく多くの人達。私も見様見真似の柄杓でかぶり湯を済ますと、早速空いていた湯船に浸かります。46℃と48℃の他は意外とマイルドな浴感で、心地いい肌滑りに酔う感じ。ふぅ~と天井を見上げると、時が止まったような錯覚に陥ります。流石に高温だとピリッとした刺激に変わりますが、2~3分の短時間入浴と胡坐をかいて休むの繰り返しが何とも楽しい。人が多くてもポツポツとどこか空くので、滑り込む様に湯浴みを満喫しました。
48℃浴槽のそばで陣取る常連さんの話を聞いたり、隣合った人と世間話をしました。草津の共同浴場とはまた違った雰囲気、雑踏の中にいるような感覚に面白さと愉しみを感じることが出来ました。このうだうだと過ごす時間が何ともいいですね。
今回、気難しい常連さんのいる浴場と敬遠してきた鹿の湯のイメージも変わりました。5月22日にオープンしたばかりの「那須平成の森」で花や植物・動物を愛でる為に行った訳ですが、夏頃オープン予定のビジターセンターへも是非行ってみたいので、再訪も早いかも知れません。7人が参考にしています