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取り立てて特徴があるわけじゃない。
極々普通の日常にあるのどかな日々。
そんな構えず肩のこらない暖かな湯。
そんな場所が『郷の湯』なのだろう。
ぬるめのサラリとした穏やかなお湯。
初秋の爽やかな風が梢を震わす眺め。
夏とは違ってどこか透明な感じの空。
淘々と流れる湯口からの音色を聴き。
心を空っぽに考えずぬる湯に浸かる。
そんな癒しを湯に求めるのならば…。
人出の少ない昼前から夕刻迄の間だ。
失礼な話だが大した設備でもないが。
お湯に浸かれる何気ないコトが幸せ。
それを理解する方には不足のない湯。
時折聴こえる汽車の警笛が山あいに響いていた。4人が参考にしています