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投稿日:2022年11月24日
静かで療養向きな馬場の湯温泉の湯宿… (三ツ美屋旅館)
きくりんさん [入浴日: 2021年10月28日 / 1泊]
44.0点
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33.0点
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44.0点
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44.0点
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44.0点
静かで療養向きな馬場の湯温泉の湯宿
JR磐越東線の三春駅から、車で約10分。国道288号線から脇道に入った緩やかな坂の奥に佇む、昭和6年(1931年)に創業した馬場の湯温泉の老舗旅館。最初読み方を間違えてしまいましたが、「みつよしや」旅館と読みます。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
この日は、2階の10畳広縁付き和室に宿泊。窓から、隣の若松屋旅館を眺める景色です。
早速浴衣に着替え、1階の大浴場へ。玄関からだと、フロント奥の廊下を左手に進んだ突き当りで、男湯は左側です。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、LION製です。
窓際に10人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の単純弱放射能冷鉱泉(源泉名: 馬場三ツ美の湯)が満ちています。使用状況表示はありませんが、泉温16.7℃をおそらく加温して、42℃強位で供給。PH6.9ながら、肌がスベスベする浴感です。おそらく循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。痛風や動脈硬化、慢性皮膚病などに効能があるとのこと。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でまろやかな味です。
露天風呂はなく、窓から小川と山を眺める景色。先客が上がられた後、三春出身で伊達政宗の正室「愛姫(めごひめ)」の壁絵に見守られながら、貸切状態でまったりできました。
夕食は別室で、旬の山海の幸に舌鼓。お品書きはなく、仲居さんの説明もあまりありません。先付は、菊花と胡瓜の酢の物。前菜は、もずく酢・梨や柿と枝豆の白和え・海老のチリソース。小鉢は、おろし椎茸やほうれん草の胡麻和え。お造りは、鮪とハマチ。焼物は、甘鯛の西京焼。別鉢で、里芋のそぼろ餡かけと続きます。また、三春名物のほうろく焼も。甘辛い味噌が掛かった分厚い油揚げで、揚げたてがサクッとふわふわで美味い。地酒の冷酒「三春駒」がすすみます。蒸物は、豚肉のアスパラ巻やエノキ巻。揚げ物は、海老・舞茸・野菜の天ぷら。冷たい蕎麦も出てきます。茶碗蒸し、ご飯と味噌汁と香の物、デザートはフルーツとプリンでお腹一杯になりました。
浴室の男女入替えはなく、翌朝も同じ大浴場で湯浴みを満喫。貸切風呂とかもないので、部屋でのんびり過ごします。
朝食は、2階の宴会場「花舞」で。鯖の塩焼き主菜の和定食。マッシュさつま芋とサラダ、小鉢はほうれん草とシラスのお浸し・穂先メンマ・ほうろく焼や、茄子と茸の醤油炒めも。自分で卵を割って作るハムエッグに納豆・漬物・海苔、ご飯と味噌汁でお腹いっぱい。デザートのブルーべリーソースが掛かった牛乳寒天も美味しかったです。
日帰り入浴も受け入れていますし、次回は桜の咲く季節に訪れて、お花見とセットで楽しんでみたい湯宿でした。
ラドン含有量: 236.4X10ー10(Ci/kg)
主な成分: ナトリウムイオン16.8mg、アンモニウムイオン0.3mg、マグネシウムイオン3.7mg、カルシウムイオン29.7mg、ストロンチウムイオン0.1mg、鉄イオン0.7mg、フッ素イオン0.2mg、塩素イオン9.9mg、硫酸イオン18.6mg、炭酸水素イオン107.9mg、硝酸イオン4.9mg、メタケイ酸33.1mg、成分総計227.9mg
※なお、平成23年の分析書だったので、間もなく更新かも知れません。19人が参考にしています
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