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投稿日:2016年7月22日
4度目のふたごの湯だったが、色々たい… (道の駅 上品の郷 ふたごの湯(じょうぼんのさと))
すぱ太郎さん [入浴日: 2016年7月17日 / 2時間以内]
44.0点
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33.0点
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4度目のふたごの湯だったが、色々たいへんで、得難い体験もあった。三陸道河北I.Cが工事で降りられず、桃生I.Cまで行き下道を戻る。
この辺で700円とは高めだが、16℃の冷鉱泉を揚水し沸かしてかけ流している贅沢代と理解したら納得いくでしょうか。最初は普通に混んでいると思ったが、客層が若い。「今週は有給だ」「夜行で来た」「どこよ」「いつ帰る」…何か行事があり、帰省しているような内容で盛り上がっていた。三つ四つのグループが風呂の縁に腰掛け各々鼎談が始まると、風呂全体が囲われて貸切り状態だ。よそ者に気を回す余裕などないだろうが、こちらもこちら、遠くからわざわざ入りに来ているのだ。その空気の中に体で分け入らざるを得ない。誰に気兼ねなく使える貸切個室もあるのだから、尽きない話の続きはあちらでどうぞ。と、その時は思った。
浴室は主浴槽と風が通るだけの半露天とあり、赤く濁って、階段一段一段も手摺に掴まらないと怖い。冷鉱泉なので硫酸硫黄系は望めないが、金気、塩、出汁はすぱの好み。ガツンと来ない低張性も都合よい。南蔵王の湯々里にも似た湯だが、鉄系で圧勝だ。タオルも赤くなるので、帰ったら即洗濯機で洗いましょう。太郎がここで特に絶賛するのが源泉水風呂です。冷鉱泉の源泉を水風呂に利用している例を他に知らない。暑がり、汗かき、サウナ好きに水風呂は最高だが、せっかく染みた温泉成分を流すのは勿体ないと思うのは太郎だけではなかろう。特にこの季節、湯上がりに汗だくって嫌ですね。さっぱりしに来たのに本末転倒です。だから源泉水風呂で〆て温泉成分もテイクアウトなんて理想中の理想ですよ。欲を言えば、低温サウナが欲しいですね。源泉水風呂は浴槽が狭いのと、源泉16.3℃よりだいぶ微温くなっていること。理解はしますけどね。
などと説いているうちに、一段と混み始めた。外から洗い場まで数十人の行列ができて、ガイジンさんも並ぶ。英語に怖じけて退散。外に出てまた驚いた。下駄箱が追いつかず、ブルーシートに履物が並ぶ。温泉でブルーシートを見たのは、どんと祭の「ヘルスプラザ泉」以来でした。
翌日の新聞を見て温泉行列の端緒は、地元長面(ながつら)地区の代表祭「八雲神社の例祭と神輿渡御祭」だと察しました。長面と言えばあの3.11…ですが、散り散りになっている(元)住民の熱意により祭は復活していたのです。祭本体への参加者は震災前の150人から50人に減りましたが、すごいのは参加者より見物客のほうでしょう。太郎はそれを肌で感じて来ました。来年は長面貸切とし、太郎は遠慮したい気持ちです。よそ者が、ただの温泉好きが小賢しく邪魔してはいけないと思いました。9人が参考にしています
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