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投稿日:2010年6月16日
建物と庭木を鑑賞 (湯々庵 枇杷の湯(びわのゆ))
しゅんさん [入浴日: 2010年6月10日 / 2時間以内]
44.0点
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33.0点
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400年前お殿様が作った入浴施設。当時の湯御殿はどんなふうだったのだろう。想像するとちょっと楽しい。究極の贅沢ですよね。自分のための温泉なんて。今もその面影が残る素晴らしい建物です。まずは駐車場のイチョウ、庭に7本ある百日紅(サルスベリ)。そして受付を済ますと中庭で迎えてくれる殿様お手植えの松。それはもう見事に手入れしてあって、建物と共にしばし鑑賞です。
お風呂はというと、それに比べるとそっけない感じです。男女は1階と2階に分かれています。女湯は2階でした。内湯と木枠でできた露天風呂。単純泉のお湯は循環で、pH8.8という割にはヌル感もあまりなく平凡な感じ。それでも内湯には飲泉用の湯口があるので、これが源泉のようです。その周囲だけが黒っぽく変色しています。
休憩処の和室にはテーブルが置かれ、座布団の上に横になって風呂上りの体を休めている人がいました。北アルプス牧場の手造りアイスが売店にて売っています。
いったん玄関を出て庭の一角にある「お殿様の野天風呂」に行きます。男女に分かれた露天風呂です。ここは気持ちよかったです。庭の木々に囲まれた岩風呂で、カランも3つあります(せっけん等は使用禁止)。気持ち内湯よりお湯の感じもよく、ややトロみも感じました。ここにも飲泉用の湯口があります。
百日紅は8月頃から咲き出して、それこそ100日近く咲き誇るそうです。話好きの女将からその紅い花の最盛期の写真を見せてもらいましたが、ものすごい美しさでした。
「温泉博士」利用。湯上りの贅沢な時間と空間は、本物の歴史があってこそ。そこらの入浴施設が真似をしてもとても及びません。お風呂にもう少し魅力があったらなあ、と少し残念。
※写真手前が殿様お手植えの松。樹齢400年以上。38人が参考にしています
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