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ここは道内最古の温泉だそうだ。露天と2つの内湯がある。それぞれ離れた場所にあるため、いちいち服を着て移動するのが面倒と言えば面倒。特に混浴の露天は道路側にあり、入り口の戸が今にも壊れそうな代物。風が吹くと勝手に開いてしまう。女性は怖気を振るうのではないかと思われた。その上、脱衣場もなく、横に2人用ぐらいの棚があるだけ。設備は誉められたものではない。
ところが、この露天のお湯はすごい。2つの源泉のお湯を混ぜるようになっていて、2つのホースから勢い良くお湯が注がれている。湯船の縁からお湯がこぼれ、排水溝に大きな音を立てて流れ込んでいる。その光景には圧倒される。
内湯のほうは重曹泉と鉄泉。重曹泉の方は析出した成分が湯船や洗い場にこびりつき、まるで棚田のようになっている。しかも熱いくて、とても長湯はできない。熱いのは鉄泉のほうも同じである。ところが、その熱い湯に悠然と入っている人もいるので、驚いてしまう。ご町内のように、いつもきている人であった。
建物や脱衣場の薄暗さはいただけないが、温泉そのものは素晴らしいと思う。16人が参考にしています