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湯巡りをしていると、正統的な温泉というか、ツウの方々が高得点をつけられているところよりも、私の場合、あまのじゃくというか物好きというか、好き嫌いの分かれる、いっぷう変わったところ、例えば木曽岬温泉や龍門山温泉なんかに心魅かれます。それで、ここの口コミをあれこれ見ているうちヒットしたのがここ。
で、行ってきました、先の日曜日。大阪市内より環状線、京阪電車、京阪バスを乗り継いで片道2時間かけて。
最寄の停留所・地蔵谷に着いたのが夕方5時過ぎ。バス停のすぐ前を見上げると老朽した不動温泉の建物とこれまた古い寺院の入り口とが一緒にあって、何か入りずらいなぁとしばし躊躇した後石段の階段を上っていくと、温泉の玄関から今にも鳥が飛びたたんかの恰好でこちらを窺っていたお姐さんが、「ご入浴ですか~?」と声をかけてきた。「お帰りもバスですか?」と聞いてきたところをみると、私がバスを下りたところもみていたようである。で、バスの時間も教えてくれ、大広間へ。
時間が遅かったせいか、大広間には、テレビの前でビールで出来上がっているおじさんたちと、寝転がって新聞を読んでいるおじさん、それに何か書きものをしている青年がいた程度で、私は道路に面した卓袱台へ案内され、もちろんポットと湯呑みも持ってきてくれ、チラシを渡され館内の説明をうける。
大広間には貸し毛布や漫画、雑誌、新聞等があり、壁際ぐるりには護摩供の写真が飾られてあり、お姐さんに訊ねると、この温泉は隣の真言宗の寺、不動院がやっているとのことで、興味があるならと、今年の開運暦もいただいた。
で、風呂である。浴場入り口には分析表があり、単純弱放射能泉、循環、塩素消毒をしている旨が記されていた。湯船は2,3人で一杯になるほどの狭いものだが、私が入ったときには誰もいず、お姐さんが蒸気を吸っても元気になるといっていたので、湯船につかって深呼吸を何度も繰り返してました。
湯から上がると、夕食に天丼を頼んだんですが、これまたおいしい。
お姐さんは、何度でも入浴と休憩をすることができるから、次は昼間にいらしてゆっくりしていってください、と言ってくれましたが、ほんと、ここの大広間は癒しと和みの空間、次は朝から来て一日まったりしてやろうと思った次第。
帰りには源泉がでているところも教えてくれ、ペットボトルに入れて持ち帰りました。
どうでもいいけど、ここのお姐さん、親切なうえ美人です。
補足:基本データには、日曜は8時までと出ていましたが、実際は平日と同じく7時までのようです。また、無料送迎バスが毎日9時半と10時半の2回、銀閣寺交差点を西へ30M北側から出ています。2人が参考にしています