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投稿日:2008年10月28日
湯気もおいしい。 (京都北白川天然ラジウム温泉えいせん京 【旧 源泉湧出元 北白川天然ラジウム温泉】)
牛乳500ml一気飲みさん [入浴日: - / - ]
44.0点
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私が住む、京都市界隈は、観光名所には事欠かないが、温泉施設については、趣向の問題もあるが「純粋に温泉を楽しみたい向きには、使える施設がほとんど無い」と感じます、嵐山の手前のそれっぽい施設やチェーン店系のスー銭など、あることはあるが、どれも似たり寄ったりで、あくまで私見ですけど「昨今のスー銭」は温泉だけを楽しみに行く所でないのは解っていますが「いい雰囲気の食堂付き温水プール」の域は出ないかと・・。
北白川から、比叡山や大津に抜ける山道の道中に「天然ラジウム温泉」を湯船に張る、老舗の温泉施設があるとの事、昔「健康ランド」などで、人工の「ラドンやトロン温泉」を見掛けた覚えがあるが「ラジウム温泉」とは何ぞや?家から近くて使える施設なら良いのになと、施設の存在は知っていましたが、期待半分で訪れて見ました。
場所は「JR京都」や「京阪三条」から「比叡山」に行くバスの「地蔵谷バス停」を降りて直ぐの所にあります、最近「玄関周りや風呂場」を改修されたらしく、確かに「古めかしい」印象はあると思います、駐車場も一応用意されておりますが、その辺の事情は、行けば解ると言いますか、車の場合は「車寄せ」に一旦止めて、施設の方の誘導に従ってください。入浴料は「大人1,450円」です。
玄関で入浴料を払い、「初めて来た」旨を伝えますと「ハイハイこちらへどうぞ」と番頭さんでしょうか、2階に上がり「休憩用の大広間」や「風呂場」などを案内くれます。結構年季の入った館内ですが、しっかりと手入れされており、私的には、この「寂びれた感」とても懐かしく思え好印象でした。
さて風呂場の方ですが、今頃気づいたのですが、ここは「お宿」の様で、風呂場は2箇所あり、男女日替わりです、今日は、改修された広い方の風呂場でした、新設された「半露天」は窓枠の部分を広く開放出来る様な構造になってます、今は、涼しくなって来たので、閉めてるとの事、その奥に従来の浴室に扉で仕切って、繋がっています「天然ラジウム温泉」とは、「自然放射線を含んだミネラルウォーターを贅沢にザバザバに湯船に張る事」が簡単な解釈で良いのかなと思いますが、温浴効果と併せ、その湯気を吸入すると、より新陳代謝が活発になるとかどうとか。普通の風呂場に比べると「密閉された感じ」はあると感じました。「湯治」でこの施設を利用される方も多い様です。
温泉は「循環」の様ですが「吸入療法」を推す手前「奴」の匂いは無し、備え付けのシャンプー類の匂いが目立つ程、無臭です、少し温めの湯加減と相まって「湯気もおいしいネ」の状態となり、思いのほかいい塩梅でございました。平日の4時前くらいからの入浴でしたが、お客さんはポツポツで、ほぼ貸切で「天然ラジウム温泉」を堪能致しました。
この温泉を「食べ物」に例えるなら、濃厚な硫黄臭や金気臭の温泉やつるぬるのアル単が「出しの効いた、豪華な具入り雑炊」なら、こちらは「上質な白がゆ」でしょうか。良い温泉かと感じました。
私的には珍しく、大広間で休憩がてら「食事」を頼みました、「出し巻き定食 1,350円」でしたが、素朴ながらも、京都らしく「湯葉」の小鉢も付いていて、美味しかったです。
今時、京都で、1,450円も出して、サウナや岩盤欲が無いって?意味解らん?子供8百円!何人で?みたいな温泉好きの方にとっては、おそらくビックリするような施設では、ありますが、暫し喧騒を忘れ、じっくりとお湯に浸かりたい向きの方には、どちらかと言うと、「仕掛けより、湯に拘る」私的に、京都では、市内唯一の温泉銭湯に加え、宿としてのポテンシャルは解りかねますが、2軒目のお勧めできる入浴施設かと思います。1人が参考にしています
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