-
さほど温泉というものに興味がなかった14年前、職場の同僚に連れられて行った温泉がここの前身「温湯温泉 共同浴場」でした。東北で初めて出会った温泉だというのに、当時の感想は「暗い」「熱い」「人がいっぱい」。
14年振りに訪れた温湯温泉界隈は、遠い昔のまま時が止まったかのよう。狭い路地にひしめき合うように連なる古の家並と古びた宿の看板。煌々としたタバコ屋の灯りと小路の暗さのコントラストが、そこにいる者を、どこか懐かしい、ノスタルジックな世界に吸い込みます。
建物は新しくなりましたが、浴場に入れば当時と同じ、熱めのお湯に賑やかな津軽弁が飛び交う、地元の社交場そのものでした。いつまでも守っていただきたい温泉です。4人が参考にしています