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夏の平日の昼過ぎ、ロビーに到着すると、客でごったがえしていました。「えっーなんで?」と思ったのですが、こちらのそんな気持ちが手に取るようにわかったのか、フロントのお姉さんが、「この方々は会合に参加されますので、お風呂は空いていると思います。」とにっこり笑いながら説明してくださって、ほっとしました。
ロビー奥の扉から、いざ「雲の助」へ。扉をあけるとケーブルカーが待っています。このケーブルカーは昔は操作係がいたらしいのですが、今は無人で、乗る人が自分でボタンを押して操作するようになっています。斜めに動くエレベータのボタンを押したことはありましたが、ケーブルカーは初めてなので、とてもわくわくしました。子どもさんがいらしたら大喜び間違いないと思います。(子どもでなくても喜んでましたが…)
ケーブルカーで上がったところにも受付があって、ここでタオルを貸してくれますし、貴重品のロッカーもあります。係りの人は親切です。
浴場に入るとまず目を引くのが石風呂です。窓が大きくとってあり、夏場はガラス戸が外され、オープンエアとなり、半露天とでもいうべきの、とても明るい雰囲気のお風呂です。お湯はやや熱めでした。
そこから2段にテラスが張り出しています。テラスに出たすぐのところに露天泡風呂と名づけられた小さな浴槽があり、ぬるめの湯が張られています。この浴槽の底は玉砂利になっていて、そこから泡が出てくるようになっています。
下の段のテラスには5,6人は入れる大きな樽風呂があります。こちらはやや熱めです。
テラスには木製のブランコまで置いてあります。蓮台もあって、ごろごろするにはもってこいのスペースなのですが、なんといっても真夏の昼下がり、直射日光を浴びるのはかなり辛いことです。朝や夕方なら景色を眺めながら風に吹かれるのも気持ちいいかもと思いながらテラスを後にしました。
タオルも貸してもらえて、ケーブルカーにも乗れて、開放的なお風呂を楽しめるのがいいとは言え、1,000円はやや高いでしょうか。
常盤館「雲の助」入湯日:2008.8.83人が参考にしています