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穴城といわれる小諸城の横にある。それだけに河岸段丘を降りていって行き詰まりにある。ここは島村藤村ゆかりの宿と聞いて行ったのだが、まず玄関のたたずまいからいい感じだった。木造の建物で大きな暖簾が期待感をそそる。フロントもしゃれている。喫茶室になっているのか、ケーキとコーヒーを味わっている人が見受けられた。
さて、肝心の温泉だが、長い廊下を渡って一度外に出て、坂をあがるようになっている。あがりきったところが湯小屋。畳の部屋が脱衣所だが畳敷き。その横が湯船になっている。しかし、仕切りはない。すぐ内湯につながっている。
冬ならここがりんごの湯となる。すばらしい香りが湯殿中に広がる。その横に露天風呂が2つある。奥には竹の樋から源泉がドバドバと注がれている。手前がぬる湯で、内湯から流れ出た源泉が。注ぎ込まれている湯船だ。肝心なのは素の3つの湯の下は千曲川ということ。風呂からすばらしい光景が広がる。遠くには美ヶ原が見える。絶景、絶景。その景色だけで満足できる宿である。
問題は食事。これが今一なのが残念といえる。10人が参考にしています