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多少弾丸気味の和歌山ツアー3軒目、実際の所、今日の締めを予定している「冨貴」への時間調整のつもりで、覗いたのですが、まさか、とんでもない名湯だとは・・。
もし「私の温泉史2008」とう冊子があるのなら、その表紙には、多分ここの写真にすると思うほど凄い所です。
場所はR42古座(こざ)から、県道38を北上、古座川沿いにあります、個人所有の温泉という事で、まず浸かるには、持ち主のお宅へ、了解を貰いますって申しましても、私が伺った時は、奥様でしょうか、お嫁さんでしょうか、気良く「どうぞ浸かってくださいネ」と許可を頂けました「お代は・・」と言いますと「いえ、結構ですよ」とおっしゃられました。営業している訳ではないので、より配慮が必要かと。
さて風呂場の方ですが、トーチカと言いましょうか、納屋と言いましょうか、「山空海」や「みそぎ湯」ですら立派と思える簡素な物、しかしながら、手作り感溢れる、浴室は2室、用意されており、どちらでも空いてる方に入ります、誰も入ってなかったのですが、左の方に入りました、電気も無いので、ドアは開けたまま、簾を降ろしてあり、開けて中に入ると、大人3人くらいは浸かれそうな、立派な湯船が「ど~ん」とあるだけ、すのこと簡単なラックと籠があります、そこに「寸志を入れる箱」もあります、服を脱いで、勿論、掛け湯してからですが、温泉にドボンです、他は何もありません、しかしながら、張られた温泉は、ボイラーなど、ある訳もなく、手付かずの温泉が、ひたひたと掛け流されております、湯加減もすこし温めで、とても気持ちがいい温泉です、ドアの方を向いて浸かっておりますと、簾越しに、前の道を通る車や人が見えたりします。別に他は何も要りません、でも、この上なく最高でございます。
所有者の粋な計らいで、作ってくださった極上温泉、その方への感謝と次に入られる方への配慮が、この小さな湯治場の生命線かと感じます、浴室の隅に吸殻が落ちていたのが、とても残念に思えました、わびさびが解らない人は、冗談でも来てほしくないと思いました。
帰りに「ありがとうございました」とお礼を済ませて、今日の締めを予定している 4軒目へ出発致しました。今度は、此処だけを目当てに、来ようかなと思います。0人が参考にしています