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なんということでしょう。
こんな温泉がまだあるなんて。
近くの漁港で釣りをしていて、隣の釣座にいた地元の方にお聞きした温泉。雨降りで少し濡れましたね・・なんて話を進めると。
「ぬるいけど、このへんでは一番ええ風呂やで、300円やし、あったまるから行ってきな」とのこと。
ぬるいけどあったまる??
不思議な言葉に導かれ、私の車のナビでは道路が出てこないような場所だったので、すこし迷いました。
閉店間際の21時半ごろに伺うと、昭和の香りたっぷりの木造の建物と、これまた、昭和チックな番台ではクラシックな赤箱の石鹸が販売されています。
入ってみると、信じられないほどの沸湯がゴボゴボと音をたてて湯船に流れ込んでおります。
ほどよい硫黄のにおいと、つるつるでしなやかな浴感、そしてなにより、お湯がぬるめなのに案外温かい。
不思議な温泉でした。
派手さはまったくありませんし、レジャー性も皆無。正直万人にお勧めするような場所ではありません。まさにお湯しかない!
都会の日帰り温泉では味わえない価値がここにはあります。
風呂上がり、地元の方の言っていた意味が分かりました。
とてもポカポカあたたかく、肌がしっとりとした感じは湯上りから時間を経ても実感できました。
価値のわかる親友に、こっそり教えてあげたい素晴らしい温泉です。3人が参考にしています