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以前いた職場で、若手が企画してくれた慰安旅行。
着いたところが町営の国民宿舎だった。大して期待もせず中に入ったが別棟にある大浴場の温泉にはビックリさせられた。他の皆さんも口コミしておられるように、とろりとまさにトロトロの泉質。翌朝、外には幾多の島影や、手前の海岸の砂浜を歩く人など、風光明媚を眼前に現らわしたような、大浴場からの好い景色。思わず見とれてしまった。
帰りには、思わぬハプニングが待っていた。唐津での自由時間。私と同僚の女性を残して、若手たちは車で別の観光地に行ってしまった。「二時間後に戻ります。このくんち会場に」との言葉を残して。「私が幹事さんにお願いしました」と言われたときは驚いてしまった。その女性はまもなく結婚し、いろは島に行った皆んなに祝福されて職場を去った。
何の変哲もないはずの、慰安旅行であるはずだったが、唐津焼の窯元や城下町を散策した2時間とトロトロ湯の滑らかさは、温泉旅行の、忘れられない思い出の一頁となった。0人が参考にしています