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- 黒湯温泉の口コミ 宿泊者専用の内湯がお気に入り
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07年9月下旬に旅館部に、女性2人で1泊しました。
前日の宿が乳頭温泉郷のなかでも一番女性的で洗練された「妙乃湯」だったので、そのギャップを楽しみにしていました。期待どおり、ひなびた秘湯感をよけいに味わうことができました。
乳頭温泉の終点バス停から歩きで宿に向かいましたが、このコースおすすめです。起伏がなくて歩きやすいし先達川沿いで自然がいっぱい。所要時間も15~20分くらいだったかな? 「孫六」を過ぎると「黒湯」はすぐそこです。はじめ敷地内に入る坂道を見落として脇道に行ってしまいましたが、そのへんにもブクブク湯だまりが湧いていました。
秋のシーズン前の平日だったせいか、宿泊客は少なめ。湯治部に泊まっている人はいませんでした。2階のはしっこの部屋だったので、窓から下の源泉が湧いているところや下の湯小屋が見下ろすことができ、まるで昔々の集落を見ているような気持ちに。
到着した時はまだ日帰り利用の人がいて、宿の人にお湯がぬるいよみたいなことを言っていました。フロントの棟の前に立っていたら、見るつもりもないのに、混浴風呂の打たせ湯に立ってる男の人がもろにオープンしているのを見てしまい、「混浴、昼間は無理だな…」と判断した私たちはまず宿泊者専用の旅館部の内湯に向かいました。
そっけない脱衣所は床がちょっとくたびれていたりして、一瞬気持ちが盛り下がったのですが(妙乃湯とくらべてはいけない)、浴室の扉を開けたらそんなことはどうでもよくなりました。木造りの湯船にやわらかい白い湯、大きくとられた窓からは、少し離れた高台に建つ茅葺きの離れ(グループ客用)が見えて、なんというか内湯の理想形のひとつだなぁと思えました。入る人が少ないせいか、温度もここが一番高めでした。窓からの眺めがいいので、ここはぜひ夕方や朝に入ることをお薦めします。
上の湯の混浴も深夜にのぞいてみて、誰もいなかったので「よっしゃー!」とトライ。脱ぐまでヘ誰か来ないかドキドキですが、入ってしまうと度胸がつくものですねー。でもやっぱり昼間は女性にはキツイでしょうね。
部屋は簡素のひとこと、食事も平均的なものですが、もともとそのへんの期待は抱いていなかったので、夕食後に部屋に戻ると布団が敷かれていることに感動したりしてしまいました(てっきりここは自分で敷くのかと。さすが旅館部)。夜中に熱いお茶が飲みたくなった時のために、ポットのお湯を補充してもらいに夜にフロント棟に行ったら、ちょっとめんどくさそーにされましたが。
「鶴の湯」はまだ未体験なので比べることはできませんが、敷地全体に流れる野趣あふれる湯治場ムードは、乳頭温泉郷の中でも一二を争うものだと思います。0人が参考にしています