口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2018年9月20日)
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出雲市多伎町の小田川沿いに佇む、大正11年(1922年)創業の小田温泉の一軒宿。木の温もりを感じる現代数寄屋造りの2階建ての建物で、客室数わずか6部屋という小さな宿でもあります。一度泊まってみたかったので、日曜日に一泊二食付で利用して来ました。
この日は、2階の7.5畳和室(トイレ共同)に宿泊。窓から、川のせせらぎを望む景色です。浴衣に着替え、早速温泉へ。
玄関から右手奥に廊下を進み、階段を下りた突き当たりに男女別の浴室があります。左側が、男湯「飛天乃湯」。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、ナチュラル系です。
左側に5人サイズの白磁に藍の染付タイル張り内湯があり、無色透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: 小田温泉)が満ちています。メタケイ酸・メタホウ酸の項で該当。泉温18.3℃を、加温して41℃位で供給。PH7.2で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、光触媒による滅菌のためか消毒臭はしません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭。浴槽の見事なタイル画は、漢文や天子遊行が描かれた外側だけでなく、内側にも全て描かれています。書や美術に優れた才能を持つ、ご主人の作品なのだとか。内側の山水画、鳳、怪魚、天女が舞う姿に見とれつつ、まったりと湯浴みを楽しめました。
夕食は、別棟の茶寮「清泉亭」で。小上がりの席は、衝立で仕切られています。お品書き付で、酒は宿の名物「孟宗酒」を注文。切り立ての青竹に地酒を入れ、直火で燗をしたもので、竹の香が芳しい美酒です。先附は梅味噌小芋・茄子・網茸に始まり、造里の鯛・勘八・バットウ(マトウ鯛)が新鮮で美味い。湯葉も、クリーミー。温物は蓮根饅頭で、焼物の黒ソイ塩焼は焼立てで。小鍋は豚肩ロースや白菜・水菜・茸を琥珀美味だしで、留肴は鯵檸檬〆でした。食事に御飯、留椀に赤出汁、香物はジャコの佃煮、甘味はメロンを。量は程々ですが、一品一品が美味しくて酒がすすんでしまいました。
翌朝は、男女入替わりとなった右側の浴室「龍泉乃湯」へ。昨夜より若干広い浴室で、5人分のシャワー付カランがある洗い場にはアメニティもあります。8人サイズの青磁タイル張り内湯があり、湯温はこちらも41℃位。こちらは絵が描かれておらず、色違いのタイルを交互に組み合わせた浴槽です。でも、よく見ると透し彫りも。珍しい青磁タイル張りの浴槽で、朝風呂を満喫できました。
朝食は、昨晩と同じ茶寮「清泉亭」の中庭を臨むテーブル席で。鯵の干物主菜の和定食ながら、湯豆腐やちりめじゃこで御飯がすすみます。しじみの味噌汁はやっぱり美味しく、茶碗蒸し付き。デザートは、地元の特産品である無花果のコンポートで、こちらも満足しました。
素足で寛げる静かな宿で、地元の食材に拘った旬の美味い料理を味わい、美しい染付の浴槽で温泉に浸かって、のんびりと疲れを癒す。料金もそんなに高くないので、違う季節にまた訪れてみたくなる、出雲の佳宿に数えられる一軒ではないかと思います。
ラドン含有量: 3.55×10-10 Ci/kg
主な成分: ナトリウムイオン143mg、マグネシウムイオン9.5mg、カルシウムイオン58.6mg、ストロンチウムイオン0.5mg、マンガンイオン0.2mg、鉄イオン1.0mg、フッ化物イオン0.2mg、塩化物イオン171mg、臭化物イオン0.5mg、硫酸イオン148mg、炭酸水素イオン211mg、メタケイ酸74.8mg、メタホウ酸5.1mg、遊離二酸化炭素22.0mg、成分総計0.85g20人が参考にしています
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穴場中の穴場。鉱泉沸かし湯だが、なかなかの実力派。
久しぶりに出雲に旅行に行った。出雲には温泉が少なく、出雲大社から車で20分ほど離れたこちらの宿を予約した。温泉があるとは思えないような集落を抜けたところに一件屋の温泉宿があった。入ってびっくり。意外にも(すみません)しっかりした従業員の対応と離れの和食所もあった。
温泉は鉱泉の沸かし湯で循環なのだが、お湯には新鮮さが残り、循環・消毒はかなり少量に抑えられているような印象があった。源泉は18度の鉱泉。Ca,硫酸イオン+メタ珪酸・二酸化炭素。匂いはないが総成分850mgでもあり、引き締まった印象のあるお湯。浴室は木造の秘湯を思わせるような作りで、そして湯船はご主人の手焼きによるという和製タイルの陶器が貼られている。手作り感あふれつつ、なかなかよい雰囲気を作っており感動した。食事の和食もおいしかった。出雲という温泉としてはマイナーなエリアだが宿として高評価だと思う。13人が参考にしています
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ホームページを見て行ってみました。
スタンダードコースを選びましたがお料理がとてもおいしかったです。旬の素材が丁寧に料理されていておいしく楽しくいただきました。特に蒸し雲丹と焼き茄子の煮物が気に入りました。煎りだしの味もよかったのですが、茄子のとろける感じが最高でした。食事どころの個室の雰囲気も味わいがあってよかったです。
宿泊のお部屋は8畳とのことでバストイレはなしでした。小さいかなとも思っていたのですが、こじんまりしていてかえって落ち着きました。トイレはすぐそばで共同ですが、清潔感のある洋式で特に気になりません。お風呂もゆっくりはいれる気持ちの良いお湯でした。
お宿全体が雰囲気のある感じですから、どんな人にもうけるか、といえば難しいかもしれません。趣味のある人にはいいと思います。私は大満足でした。お料理も素材で勝負するだけのところと違って手をつくしてあり、これだけ手をかけたものをこのお値段で、というのはすごいと思います。これを手抜きといったら見識を疑います。今度は是非両親を招待したいです。
8人が参考にしています
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みやこの「宿かり日記」を見て思い立った。初めての宿泊である。
島根県ほぼ中央。日本海より少々入った小高い山に囲まれた静かな環境にある一軒宿である。アプローチに周りの緑の木々が木造建築の白壁と上手く調和している佇まいはよく映える。
太い梁がわたる民芸調の館内ロビーには、絵画や版画など飾られ粋で和風ムードにモダンな味わいを加えた空間となっている。こじんまりとした趣ある温泉宿といった感じかな。
通された客室は8畳程だが、実際はもう少し狭く感じた。シンプルな造りで落ち着いた室内。「はたご」らしい温かさと手作りの良さを大切にするため客室数は7室だという。
温泉は含土類食塩泉。マイナスイオンたっぷり。無色透明の綺麗な湯は底のタイルの柄までよく分かる。源泉温がかなり低いため加熱しており循環かどうか分からないが違和感など全くなく快適に入浴できた。やわらかい肌触りのよい湯である。浴槽は内湯2つのみ。染付タイルを敷き詰めた「飛天の湯」は側面に描かれた山水画風の絵も見事。宿のご主人が焼いた青滋タイルが張られた「龍泉の湯」共々小ぶりな浴槽で趣を変えてある。
食事処で戴く料理は、一品一品に季節感を盛り込んだ和洋折衷の創作料理といったところか。温物、冷物を一品ずつ出され、地の素材を生かした味付けなどなどこだわりも見せている。「よい器によい味」平凡ながらこれがありがたいのである。正直美味しかった。
以前マスコミにも紹介され賞賛の宿。派手さはないものの先にも述べた小規模宿うえ「はたご」らしい温かさと手作りの良さを味わえた気もした。「温泉を楽しむというより、宿全体の雰囲気を味わいたい」という方にお勧めかな。ただ評価は分かれるかもしれない。案外リーズナブルで宿泊できる「西出雲」の良宿である。7人が参考にしています
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お盆に宿泊しました。確かにお風呂のタイルや襖の引き戸にご主人お手製の焼きものや書が掛かっており 手作りの宿という感がありました。お湯もすっきりとしたお湯で良かったです。
女将さんに聞いたら、掛け流しで循環ではないとの事。温泉好きの私もその様に認識しましたが、思い違いかなー?
確かにお料理は、お盆時期で手抜きっぽいなー?って思いました。せっかくの鮎が蒸し物で出てきたり、牛ヘレも卵で巻いてロースしてあったりで何となく手を抜いても失敗のない料理が多かったなぁー。
まあ、宿泊料金で辛抱というところかな。
料理自慢の宿の筈なんだけど・・・・・5人が参考にしています
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1月に宿泊(グルメコース)しました。事前情報どうり陶器製の襖の引き手や風呂のタイルは見事でしたが、料理は別段どうということのないもので、風呂は循環式でした。松田忠徳さんの「お湯で選んだ”源泉”の宿」に掲載されているのは何かの間違いでしょうか? 雑誌等に取り上げられることの多い宿だけにちょっと期待を膨らませ過ぎました。
4人が参考にしています
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