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8月の末になってやっと涼しくなり温泉に行ってみる気になった。
さやの湯処に行くのはこれで4回目。開店当初の慌ただしさというか落ち着きの無さがすっかり陰を潜めた。ここの露天は都内でも珍しい源泉かけ流しだというが、温泉のくみ上げ量規制の中でかけ流しをする「志」には頭が下がる。今回の発見は三つ。まず店は客が作ると言うこと。当初、子供が走り回り、施設全体が「オタオタ」していたように思えたが、客も店もその辺りをすっかり心得た感じがする。二つ目はおにぎり。開店当初の「ほかほか」おにぎりが復活していた。ここでは、こういう手作り感が良い。三つ目は鈴虫。BGMかと思ったが、本物の鈴虫がめいっぱいの声をはり上げている。スーパー銭湯も最近様々な形が登場してきたように思うが、フロの種類がいろいろある大型銭湯というのでなく、ここのように設備、雰囲気、運営の個性をウリにする施設が、今後どんな風に進化していくか、温泉フリークに取っては大変興味がある。
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