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投稿日:2009年11月27日
野沢温泉共同浴場 熊の手洗湯 (野沢温泉共同浴場 熊の手洗湯)
paw_pawさん [入浴日: 2009年11月27日 / 2時間以内]
55.0点
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大湯や真湯と並び、野沢温泉の共同湯群でもトップレベルの人気を誇るという熊の手洗い湯。事前調査の段階から楽しみにしていた湯です。なんでもその昔に熊が傷を癒したことから名前が付いたとのことですが、地元では「寺湯」とも呼ばれ古くから親しまれているそうです。源泉は近くの薬師堂裏から湧いていているというから、傷や病気に効くというのもうなずけます。
外観は鄙び系の地元密着タイプ。大湯や真湯のような豪華さはありませんが、なんともホッとさせる素朴な雰囲気を持っています。賽銭箱に寸志を入れて内部に入ると、浴室は脱衣所と一体化した野沢仕様で湯船は大小の二連構成となっています。昭和ロマン全開のカラフルな玉砂利タイルと小口タイルも懐かしく、大切に使い込まれているのが分かります。
奥の大浴槽は4-5人サイズで熊の湯源泉が中心の湯使いになっているそうです。湯温は体感41度の温め、優しく肌の当たりもヌルスベしています。白っぽい湯の花も少量ながら確認できました。湯口から投入されている源泉も余裕で触れる温度です。手前の小浴槽は2人サイズで体感43度、源泉は麻釜噴湯群の大釜源泉などの混合で投入口の湯は激熱でしたが、樋で半分近くの源泉を湯船の外に逃がしており、予想していたよりは低めの湯温でした。樋で投入量を調節できる仕組みになっていたので、いつもはもっと熱いかもしれません。控えめながら硫黄臭も感知。激熱な湯の多い野沢温泉にあって、唯一長湯が楽しめる湯といった印象を持ちました。
ヘビーな浴感の湯とは対極にある癒しの源泉と素朴で飾り気のない湯小屋の風情が人気の一因になっているのではないでしょうか。大規模な建替えや改築などせず、少しずつ手直ししながら、今のままの姿をずっと守っていただきたいと切に願う次第です。
※写真は上が湯小屋、下が湯小屋前にある汲み湯場です。温泉玉子ボックスも付いていて、誰でも利用できます。但し汲み湯は許可された方だけとのこと。
◎古くから地元の方々が湯仲間の制度のもと大切に維持管理なさっている共同湯です。無料で入浴できるとは言えども、入り口の賽銭箱にお気持ちの寸志を入れ、湯仲間の方たちの心意気に感謝と敬意を表したいものです。
◎私が参考にさせていただいた野沢温泉の外湯マップです。これを片手に湯めぐりしました。実際に行かれると分かりますが、温泉街の中心部は細い路地が迷路のように入り組んでいますので車で湯めぐりするのは到底無理です。共同湯に併設された駐車場もありません。観光用の駐車場を利用し、徒歩で湯めぐりすることをおすすめします。
http://www.nozawaonsen.com/map/map_large.html5人が参考にしています
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