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津軽富士とも呼ばれるお岩木山を囲むように走っているネックレスロードの南麓には、百沢、嶽、湯段など温泉好きにはたまらない湯場が点在しています。嶽温泉は百沢温泉の隣奥に位置し、開湯は200年ほど前にさかのぼるそうです。
そんな嶽温泉のほぼ中心に建っているのが、こちらの小島旅館さんです。外観、館内ともに古きよき時代の建造物が持つ温もりを感じさせます。感じの良いご主人に受付をしてもらい早速浴室へ。
浴室は内湯が男女各一のシンプル構成で露天は有りません。平日の午後1時ころ訪問したこともあってか、入浴者は先客の方と自分の二人のみ。総ヒバ造りの浴槽にやや青みのある薄く白濁した湯が湛えられ、掛け流されていました。清掃直後だったらしく、浴槽の床が見えるほど澄んでおり、鮮度の良さが窺えます。
浴槽は6対4での比率で二つに仕切られており、狭いほうが4人サイズ、熱湯で体感41度、広いほうが温湯になっていて6人サイズ体感39度となっていました。加水はされておらず源泉の投入量で湯温を調節しているようです。その為か投入量はやや絞り気味でした。
個人的にはもう少し熱めのほうが好みなのですが、玉子臭とヒバの優しい肌触りを楽しみながら長湯を堪能しました。気がついたら温湯浴槽で居眠りをしていたのですが、先客の方も居眠りをしていたのには笑えました。
浴後に館内を探検していたところ、「男はつらいよ」のポスターを発見。第7作「望郷編」(1971年)の撮影がこの嶽温泉で行われ、スタッフの休憩や宿泊に小島旅館さんが使われたそうです。嶽温泉での撮影は温泉逗留を終えた寅次郎がバス亭からバスに乗り込んできて、寅次郎を探しにきた妹のさくらと偶然ばったり出くわすというごく短いシーンですが、40年前のほのぼのとした嶽温泉の様子が確認できます。寅さんも入浴した嶽温泉に是非お立ちより下さい。13人が参考にしています