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投稿日:2011年8月31日
1泊でも湯治が楽しめる (大沢温泉 湯治屋(とうじや))
しゅんさん [入浴日: 2011年8月10日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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55.0点
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55.0点
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44.0点
蝉しぐれの山を背に建つその佇まいが最高です。自炊部に1泊しました。部屋の窓からはすぐ下を流れる川が見え、向かいには菊水館の茅葺の屋根、川に架かるまがり橋。鍵もなく、猛暑の中扇風機のみの部屋ですが、これ以上ないぜいたくな時間が過ごせました。
自炊部は4種類のお風呂に入れます。有名な混浴露天風呂に昼間女性が入るのはムリ。なにしろ橋から丸見えですから。ダンナが言うには、景観も開放感も最高だけどアブがハンパじゃないほど襲ってきて落ち着いて入ってられなかった-そうです。
お湯は透明なアルカリ性単純泉。pH9.2ですがヌルヌルではなくツルンとしたいい感じの肌触り。ただしすべてのお湯が塩素消毒ありです。菊水館のお風呂はカランがあり、こじんまりした木の湯船でした。やや熱めです。翌日の朝入った山水閣の豊沢の湯は岩風呂で全面ガラス張り。窓の外は濃い緑の木々と川の流れが間近にあり、素晴しい空間でした。宿の人はアブを気にせず入れるのでお薦めです、と言ってました。
でもいちばん気に入ったお風呂は自炊部の内湯、薬師の湯です。階段を下りていくとアールデコ風?のタイル貼りの浴室。湯船はふたつあります。天井が高く不思議と落ち着きます。ここのお湯がいちばん新鮮だったような気がします。自炊部は女性専用露天風呂かわべの湯にも入れます。低いところにあるので川には近いのですが、アブよけのネットが張られているので景観は網越しです。
ここの自炊部は館内が清潔で、共同トイレもウォシュレットだし、食堂「やはぎ」では十割そばを始めおいしいものが食べられるし、炊き出しコーナーでおにぎり買って部屋で食べるのもいいし、、、。ニワカ湯治客でもじゅうぶん楽しめるような気遣いがいっぱいあります。
※写真は菊水館側からの自炊部棟(右に露天風呂があります)1人が参考にしています
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