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投稿日:2010年7月10日
☆八幡平に憧れて②後生掛温泉☆ (後生掛温泉)
イーダちゃんさん [入浴日: 2010年7月4日 / 3泊以上]
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後生掛温泉---。
温泉好きなら名前を聞いただけでたじろがざるを得ない、あの超有名湯治温泉へ、イーダちゃんもとうとう行ってきました。
2010年の7月4日より三連泊。
行きの途中、岩手県警の覆面パトにスピード違反の切符を切られたり、滞在2日目の山中ではタイヤがバーストして泥まみれになってタイヤ交換したり、ま、些末な事件もちょいとはありましたが、いやなに、後生掛温泉で湯治できる満足に比べたら…(^o^/ なーんでもない……ええ、後生掛温泉、噂に違わずサイコーの湯場でありました。
僕が滞在したのは、湯治部の鈴蘭寮ってとこの二階の個室。ホントはオンドルに泊まりたかったのですが、夏場のオンドルは暑くて眠れないと聞いていたので、ここんとこやや胃弱気味で体調イマイチのイーダちゃんは個室の畳部屋での自炊を選択したのでありました。
お鍋とポットとお椀とドンブリは宿で借りまして。で、サンダルがないとイカンというので宿の購買部でサンダルを購入して、おっと、ケッコーな大荷物で二階の七号室にあがれば、わー、四畳半のちんまり畳部屋、窓をあけたらすぐ下に湯川が流れてて、トンネルのさきっちょから硫黄の煙がぽぽぽぽぽーっ!
も・それだけでイーダちゃんは、失神しそうな歓喜状態、
「いいなー コレ、いいなー!」
なんてひとりでほとんど怪しい人状態。
例によって湯治用万年床を畳に敷いて、そのうえで歓喜のごろごろを二三回、落ち着くためにちょいと腕立て伏せなんかしてみせて、それから、おもむろによいしょと温泉に出かけていきました。
温泉は最高でした。
お客はわんさか。わいわいがやがやとなんちゅー活気のお風呂かな。打たせ湯に泥湯に火山風呂に内湯に露天に蒸し風呂と6種のお風呂があり、湯小屋の雰囲気もお風呂もコミですべてよかったけど、泥湯マニアのイーダちゃんとしては、入って入口すぐ左の、ちっちゃな泥湯が気に入りましたねえ。
こちら、まっ黒けの泥湯なんスよ。ええ、別府の鉱泥温泉の泥湯の黒に近い感じの超・黒湯。ここんとこ諸般の事情でロング温泉旅から遠去かっていたイーダちゃんの荒れた肌に、後生掛の泥湯はめちゃめちゃ染みました。なんか、涙ぐんじゃうくらいのお湯なんです。
お風呂からあがったら、ベルトに熊鈴をつけて宿裏の後生掛地獄へいってみたり。こちらも凄い。途中出会ったご夫婦のデジカメのシャッターを押してあげたりしながら、夢うつつのたそがれ地獄散策も染みたっけ。
やがて夕日が傾いて、かっこうが繁く鳴いて、さあ、自炊タイムのはじまりはじまり。
こちらの調理場もまたまた活気むんむんでありました。おばちゃん率が圧倒的に多かったかな。僕も料理仲間に入れてもらいました。岐阜から来たおばちゃんはほうば味噌を作ってらして、
「いやね、最近はほうば味噌っていうと料亭の料理みたいにみんないわれるけど、もともとほうば味噌は金ない庶民の料理なの。なんもないときは味噌にネギだけ入れて焼いてみたりね……」
「へえ…。でもあの岐阜って温泉大国じゃないですか。新穂高温泉とか下呂温泉とか。失礼ですけど、なんでわざわざ秋田まで?」
「それはね、岐阜は温泉はあるけど湯治場はないのよ。普通の旅館じゃ連泊はできないでしょう。でも、ここくるといくらでも連泊できるし、友達はできて楽しいし。兄ちゃん、あんたどこ泊まってるの?」
「え~と、ここの二階の個室です」
「あんた、じゃあ、下のオンドルへおいで。いえば変えてくれるから」
「いや、あの、夏場は熱くて眠れないって聞いたから個室にしたんですよ」
「そーだよ、あんた、素人さんにいきなりオンドルは無理だって。あたしらも最初は個室だったじゃない」と隣りのかしましおばちゃん参加。わいわい、がやがや……硫黄の湯けむりの中、だんだんと夜は更けていき……サイコーだったな、後生掛温泉……(^o^;>
あ追記、。こちらのオンドル小屋の炊事場寄りに、車椅子のおばあさんと僕とたぶん同年輩くらいの息子さんが二人で泊まられてて、僕は、頭の禿げかかったこの息子さんのことを勝手に「天使」と命名しておりました。
この息子さん、このお母さんをお風呂に入れてあげたり、ご飯の介助をしてあげたり、もーしじゅう忙しいんですが、その介助ぶりが忙しいのに超丁寧で優しいのなんの。僕もヘルパー2級なんかもってるんですが、あんな心のこもった丁寧な介助はあんまり視たことがありません。僕は夜中の男湯で彼の介護に見惚れ、朝は朝で彼の食事の介護ぶりにそのたび見惚れていました。話しかけようと思ったんだけど、結局、なんか緊張しちゃって、この方とはあんま喋れなかったなあ。無念。
いずれにしても後生掛温泉、思いだすたび笑みがこぼれてくるような温泉です。あな有難や。あらゆる温泉好きに推薦したいと思うほくほくイーダちゃんなのでありました。2人が参考にしています
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