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投稿日:2012年10月27日
良泉揃いの八幡平-ふけの湯 (源泉・秘湯の宿 蒸ノ湯(ふけのゆ))
練馬春日町さん [入浴日: 2012年10月7日 / 5時間以内]
55.0点
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後生掛温泉で一泊後、ふけの湯に向かった。
3連休中日、11時頃の駐車場は満車。次々に車が入ってくる。ロケーション的には秘湯だが、休日に限ってはその雰囲気は影を潜めてしまう。浴槽の混雑ぶりを想像しつつ受付に行くと、美人の若女将が大勢の入浴客、買い物客を相手していた。
まずは内湯と外の露天それぞれ客の入り具合をざっと観察。どこも芋洗い状態につき、外の小地獄帯を眺めながら人が減るタイミングを待つことにした。渓谷に沿って立ち上る蒸気の筋からそこかしこで湧いているであろう湯を求めに行きたくなる。
男性露天の人がまばらになったので入ることにした。岐阜で運送業をやっているという人と一緒になった。六ヶ所村への配送の途中とのことで、このあたりに来たらいつも立寄るお気に入りの湯とのこと。その人曰く、こんなに混んでいるのは見たことがないと。
2m四方の露天に樋伝いに泥湯をかき混ぜたような灰色の湯が注ぎ込まれている。一見濃さそうに見えて、成分量は単純泉の域にあるようだが、しっかり硫黄の香りが立っている。味はわずかに酸味を帯び、湯温は42℃前後。時折日が差すもののカンカン照りでなかったのでしばらく浸かることができた。風呂脇で体を冷やしていると座っているスノコの下から熱気が出ていた。明るい時間帯はガレ場での解放的な野湯感覚を味わえるが、夜の静かな雰囲気での入浴もきっと格別だろう。
その後、混浴露天、内湯を回り、人が出たり入ったりの少々気忙しい入浴だったとはいえ、蒸けの湯そのものが放つ秘湯としての素材の良さは味わえた。ハイレベルな八幡平の温泉を立て続けに入っていると、少々のことで感動しなくなるが、相対的に素晴らしい温泉だと思う。5人が参考にしています
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