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場所がら山深い秘湯かと思って泊まりに行ったのですが、ぽん太の好みからするとちょっと期待はずれでした。
お風呂は、女性タイムもある混浴の露天風呂、それぞれに露天風呂がついた男女別の内湯、渓流沿いの混浴露天風呂がありますが、どれもすばらしいものでした。
混浴露天風呂は、樹齢800年の檜をくり抜いたものを二つ組み合わせて瓢箪形にしたもので、風格といいい意匠の珍しさといい、最高レベルです。お湯につかりながら眺めるブナ林は、今年は夏の暑さのせいで色づきはいまひとつとのことでしたが、紅葉の真っ盛りでした。内湯も木の肌触りがよく、渓流沿いの露天風呂も風雅です。
お湯は白濁していて湯の花がかすかに舞い、硫黄の香りがします。強酸性かと思いきやほぼ中性で(pH7.5~7.8)肌触りがやわらかく、ぬるめに設定されているのでゆっくり入れます。
ところがこの宿、収容人員が120名と多く、おりしも団体さんが宿泊しており夜はカラオケの声が響きわたりました。食事もせっかくの山の幸でしたが、天ぷらも岩魚の塩焼きも冷えきっていて、団体さんの食事と一緒に何時間も前に造った感じでした。建物も新しくて風情がない割には、部屋のトイレは和式だったりしていまひとつ。「山奥の秘湯」というよりは「田舎の温泉旅館」という印象を受けてしまいました。
お湯とお風呂と景色は最高レベルですが、食事と建物と団体をとっていることがマイナスで、ぽん太の評価は「やや良し」の3点です。日帰り入浴の方が温泉そのものの良さを楽しめるかもしれません。(2005年10月宿泊)。4人が参考にしています