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温泉のすぐ前に駅がありました。明智鉄道の駅で恵那駅から6つ目の花白駅。
試しに歩いてみましたが、花白駅のホームを降りて20歩で花白温泉の入口に立つことができました。
扉を開けるとこじんまりとしたロビーというか受付のスペースが。もう完全な銭湯です。
銭湯風ですが、その奥には軽食が取れる部屋があります。
脱衣所前にはゴトーさんがお話していた手書きの掲示があり。
手狭な脱衣所には籠置き場と100円返金式のロッカー。
浴室もこじんまりとした空間です。
入口すぐに長椅子が1つあり。
鏡ありシャワー付きのカランが3つ。鏡なしシャワー無しのカランが2つ。
湯船は3つ。それぞれ「花白の湯」「ジェット風呂」「白湯」とかかれていました。
内湯のみ。外はありません。
確かにライオンの口からじゃんじゃんお湯が流れていますね。
3.4Lの風呂桶へは3秒でいっぱいになりました。ということは約70L/mほどの湯量が流れているということになるのかな。
源泉は3.6L/mだったので、単純計算で言うと源泉量は20分の1ということ?
もちろん源泉をその都度足している可能性はありますし実際こんな計算が成り立たないかもしれませんが。
温泉としてあまり特徴はないですが、ちょっとした銭湯としたらレトロ感覚溢れますし、これはこれで面白いと思います。明智鉄道に乗ってちょっとした旅行をするのもよし、それで明智へ行った折にさっぱりして行こうということでこの花白温泉に寄るのも面白かと。
銭湯風ですが、シャンプー・ボディソープはちゃんとありますので、タオル1つ持っていくことでOK(タオルは売っていたかも)。
花白温泉の前にはちょっとした社と立て札があります。
昔、洪水や地震の災害と凶作が続き、疫病が発生。死者も多くあり、当時この湯を使用すると病が全治。その関係者が感謝の意を込めてお薬師様を立てたそうで、社の中には風化したのかすら今では判断できないようですが、丸い石がおかれております。そのお薬師様に湯浴みへの感謝をしてみるのもよいかと。
立て札にはまた「花白の湯は湯量豊富で大きな桶と湯が青々と溜り、白い花のような湯の花が美しく浮いていた」と書いてありそのお話が地名の由来でもあるらしい。今はお世辞にも湧出量は多いとはいえませんが、当時は湯量豊富であったのかもしれません。
さらに立て札には昔は旅籠もあり、湯女も多くいたとのこと。湯女って何と思いましたが、帰って調べたら「ゆな」と言い、
銭湯で垢すりや髪すきのサービスを提供した女性のことらしい(後にはソープ嬢のような感じにもなったらしい)。
髪すきは今は無いけどスパ銭にいけば垢すりはありますし、昔からのものだったんですね。勉強になるなぁ。
ということでここは今では貴重な温泉ということには間違いないです。歴史ある温泉がこれからも長く続くといいですね。
源泉名 花白
泉質 温泉法第2条に該当
(ラドン 22.0 X10-10キューリー/kg以上、ふっ素2mg/kg以上)
pH9.82、泉温 14.6℃、湧出量 3.6L/m
22.0 X10-10キューリー/kg(6.05M・E)、
Na 84.0、K 0.6、Ca 1.1、
F 17.7、Cl 10.4、HS 0.8、SO4 1.3、HCO3 67.2、CO3 27.3、HSiO3 31.9、BO2 2.6、
蒸発残留物 351mg/kg、溶存物質 245mg/kg、成分総量 245mg/kg
分析終了年月日 昭和63年3月25日8人が参考にしています