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湯河原温泉の湯治宿「ままねの湯」手前に建つ、江戸時代創業という老舗旅館。唐破風屋根の玄関を持つ木造建築で、前を通りかかっただけでは敷居が高そうな佇まいです。土曜日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料1000円は、玄関を入って右手の帳場で。男女別の内湯と、混浴の野天風呂のどちらかに入れます。せっかくなので、野天風呂の方を選択。廊下を真っ直ぐ奥に進み、階段で2階へ。廊下が二手に別れますが、左折して客室の前を通り、突き当たりを左へ。階段を下りると、右側に野天風呂入口があります。
脱衣場は区切られているものの、男女の区別はありません。棚にプラ籠が並び、ドライヤーはなし。洗い場というか水道のところに、ボディソープが1つ置かれただけです。
底に丸タイルが張られた20人サイズの岩風呂には、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(源泉名: 湯河原7号)が、かけ流しにされています。自家源泉62.0℃を、42℃位で供給(気候により加水あり)。PH8.3で、やや肌がスベスベする浴感。小さな白い湯の花も、舞っています。
源泉は鉄パイプから槽内に注がれ、仄かな芒硝臭。100本超の源泉数を誇る湯河原温泉において、7号泉という一桁台の源泉は、やっぱりよく温まるいい湯です。山の斜面に造られ、竹林に囲まれていますが、沢の音と野鳥のさえずりに癒されました。
この日は、先客の男性が10名ほど。ペットボトルを持ち込み、長湯している人を多く見かけました。「入浴は一時間半以内に」との貼り紙も、掲示されています。混浴ですが、女性はバスタオル巻きOK。次回は、内湯「ラッキー風呂」にも入ってみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン284mg、マグネシウムイオン0.06mg、カルシウムイオン110mg、ストロンチウムイオン0.24mg、フッ素イオン0.60mg、塩素イオン358mg、臭素イオン1.00mg、硫酸イオン350mg、炭酸水素イオン66.8mg、炭酸イオン1.03mg、メタケイ酸イオン3.14mg、メタホウ酸イオン0.78mg、メタケイ酸79.5mg、メタホウ酸6.36mg、成分総計1.277g38人が参考にしています