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JR丹波口駅を出て線路の東側の通りを南下します。市場を超えて左に入り、2本目を右に曲がったところです。このあたり「島原」はもともと遊郭だったところでして、今でも往時の雰囲気が残っています。今でも太夫を抱える置屋さんがあったりします。お風呂屋さんの建物は黄土色の2階建てで上は住宅になっているようです。煙突はコンクリ製の黒煙突で、大阪のそれと比べて少し短いような印象です。あと、店舗北側に数台分の駐車スペースがありました。
玄関入って狭い下駄箱があり、そこから男女別の脱衣所には自動ドアがありました。番台式で脱衣所は小さめ。スポーツ紙に一般紙が置かれていました。ロッカーは籐籠を収納する京都式でして、ドリンク冷蔵庫は明治製です。
浴室も小さめで、京都らしくコンパクトにまとまっていました。まず入ってすぐのところにサウナがあり、こちらは脱衣所側に張りだしています。脱衣所から見ると、サウナに屋根があり瓦が敷かれています。そういえば、脱衣所と浴室の間の扉の上にも破風をイメージした造作がされていたり、男女の境界壁はお寺の壁のように上に瓦が施されていたり、ディテールに凝っていますね。サウナですが、入り口は茶室のように狭くなっていまして、まぁこちらは温度管理の関係かと思います。3人くらいが入れます。温度計の指示は138℃とびっくりですが、多分故障しているだけかと。体感では95℃くらいでした。あとは水風呂と浅ジェットバス(寝浴と座浴あり)、深風呂と電気風呂といったところ。40℃とぬる目の設定で、消毒は普通レベル。灯篭から湯が流れ出ているような演出がされていました。そして奥には「恵那ラジウム温泉」と書かれた浴槽が。確かに岐阜の恵那地方にはラジウム系の温泉が出るエリアがありますが、こちらは運び湯ではなく、石を投入してとかだったと思います。「恵那温浴剤」とか書かれていましたが、体感ではちょっとぬるい普通の湯といったところです。もともと放射能系の湯は分かりにくいですし、石にそこまで期待はしていませんが(笑)
和風の雰囲気に振ったいい内装のお風呂屋さんといったところです。「普通の銭湯さん」という形で星を出しましたが、近所の日常使いとしては十分なクオリティかと思います。特別感は少ないのですが、「普段の京都」を感じるにはもってこいかもしれませんね。4人が参考にしています