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湯河原温泉の中心地、万葉公園の入口に佇む、明治21年創業の老舗旅館。島崎藤村ゆかりの宿として知られ、昭和11年のニ・ニ六事件で襲撃された宿としても有名です。以前、一泊二食付きで利用しました。
この日は、新館の「十二番」の間に宿泊。10畳広縁付のシンプルな和室です。夕食は、山海の幸に舌鼓。ビールも進みました。また、自然石を配した内湯や貸切露天風呂では、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉を満喫できました。
現代の宿と比べれば、正直お風呂が大きい訳でもない。広いロビーがある訳でもありません。しかし、かつての文人墨客に愛されたこの宿で、万葉集にも詠まれた湯河原の湯に浸かることが、何とも感慨深い。またいずれ再訪したい、湯宿の一つです。8人が参考にしています