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長崎県と佐賀県の県境に位置する陶器の町、波佐見町は、ちょうどやきもの祭りが開催されており、とても賑わっていました。この波佐見町にある温泉施設「湯治楼」はまだ新しく、木造の渋い佇まいは黒川温泉を彷彿させられる雰囲気です。浴室にはサウナと水風呂、2つに仕切られた内湯浴槽に露天風呂もありました。露天風呂は循環併用ですが内湯は掛け流しで、その内の一つの浴槽には源泉に炭酸ガスを吹き込んだ炭酸泉が注がれていました。お湯はほぼ無色透明のナトリウム炭酸水素塩泉で、pHは8の弱アルカリ性、フェノール臭のような芳香が漂う上質な良泉です。特に内湯の炭酸泉浴槽は40℃以下の温湯で、長くゆったりと浸かっていられます。露天風呂の塀に切られた小窓からは、新緑に彩られた山並みの風情ある景観も望むことができました。さすが、九州八十八湯巡りに選ばれている温泉とあって、レベルの高さが感じられました。
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