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倉吉の旧市街といいましょうか。大きな山が中心部にあるのですがそれのちょっと北側に位置しています。野島病院の北です。超レトロな木造建築でして、ガラスの引き戸をカラカラと開けて入りますと、番台があります。脱衣所との間は結構な段差でして、脱衣所は狭いです。木のロッカーには鍵がありません。こちらも年代物でした。脱衣所と浴室の間の扉も特徴的で、ガラスの扉でして、今ではなかなか見かけないものだと思います。手入れがしっかりしているのか扉類はすべてスムーズに動きます。こちらのガラス扉も蝶番が絶好調でした。
浴室は古い御影石の浴槽1つで、内側の座面の面取りが物凄く、お尻が滑ってしまいます。湯は鉱物臭が少しばかりしていまして、地下水のミネラル分がそのまま効いているのでしょう。ぬる目の心地よい湯でした。
シャワーは3か所、パイプの都合かかなり離れて設置されているのですが、水勢がなかったのが残念。浴室内は腰かけスペースそこここにありまして、今のように行儀よく並んでシャワーやカランという感じではないようです。そうそう、かぶり水もありました。男女壁の下部をくりぬいて1つの槽を両側から使えるようにしていました。
関西とはだいぶ勝手が違うような気がするのは、地域のせいか年代ゆえか。かなりレトロなところで、価値の高いものかなと思います。文化財に指定されているかどうかは存じませんが、されていてもおかしくないなぁと感じる名銭湯です。5人が参考にしています