-
開湯800年の歴史を持ち、かつて南部藩の保養地としても栄えたという、十和田湖への南の玄関口に湧く大湯温泉。この温泉の中心地であり、千葉旅館のすぐ近くの交差点に佇む共同浴場。日曜日の午前中、利用してみました。
入浴料200円は、外の券売機で。左側が男湯で、番台は無人です。棚とプラ籠がある素朴な脱衣場には、ドライヤーなし。
浴室に入ると、右側に桶と小さなかけ湯槽があり、左側には2つ蛇口のみの洗い場。共同浴場なので、石鹸などのアメニティはありません。
中央に6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物泉(源泉名: 上ノ湯)が、かけ流しにされています。泉温63.5℃を、加水あり・加温なしで44℃位で供給。PH7.9で、やや肌がスベスベする浴感です。循環なし・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口は浴槽内で、外気を取り入れてブクブク泡を出すことで、湯温調整をしやすくしているとのこと。熱めの湯加減でも、自分で蛇口を捻り加水もできますが、「出しっぱなしに注意」との掲示もあります。
バスも通る交差点のそばという立地ですが、浴室の窓が高い位置にある為にとても静か。この日は時間帯が良かったのか、ずっと貸切状態でまったりできました。
なかなか渋い感じで趣ある共同浴場ですが、浴室内の撮影禁止が残念。あまり温泉ブログなどで紹介されないのは、そのせいかな?熱い湯がしみる、寒い季節にまた訪れてみたい湯処でした。
主な成分: リチウムイオン0.8mg、ナトリウムイオン381.8mg、アンモニウムイオン0.4mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン51.2mg、マンガンイオン0.1mg、フッ化物イオン1.7mg、塩化物イオン573.4mg、臭化物イオン1.1mg、ヨウ化物イオン0.4mg、硫酸イオン106.7mg、炭酸水素イオン64.1mg、メタケイ酸88.3mg、メタホウ酸72.3mg、メタ亜ヒ酸0.8mg、遊離二酸化炭素3.7mg、成分総計1.361g15人が参考にしています