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いわき市の山間に佇む、高野鉱泉の一軒宿。いわき市出身の詩人、草野心平ゆかりの宿でもあります。日曜日の午後、日帰り入浴してみました。
開湯は元禄元年(1688年)という、歴史のある鉱泉。かつて、平城主の病を治した入にある名湯から「入の元湯」と名付けられたり、明治時代には静養に来た大山元帥により、「神泉亭」と命名される等、古くから親しまれてきたようです。
入浴料540円は、フロントで。玄関から、売店のあるロビーを通り右奥へ。廊下を歩いた右側に、大浴場「薬泉の湯」があります。
棚にプラ籠が並ぶ、広い脱衣場。ドライヤーは、見当たりません。浴室に入ると、壁際に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
8人サイズのタイル張り石枠内湯には、微かに白濁した透明の高アルカリ炭酸泉(分析書なし)が満ちています。源泉を、41℃位に加温。肌がツルツルする浴感です。左手に源泉蛇口があり、口に含むも無味無臭。右側の底付近からも冷鉱泉が絶えず出ており、循環かけ流し併用。浴槽内からは、仄かな石膏臭がします。窓の外には、落ち着いた和風庭園。時間帯が良かったのか、ほとんど貸切状態でまったりできました。
合掌造りの別棟「神泉亭」で、囲炉裏を囲んで一度食事もしてみたいです。36人が参考にしています