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投稿日:2010年10月8日
建物の威厳・人の魅力 (錦湯(八百屋町)(閉館しました))
鸚鵡鮟鱇さん [入浴日: 2010年9月14日 / 2時間以内]
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市バスの四条高倉バス停からちょっと東に進みまして堺町通を北に入ります。錦市場にある銭湯さんです。建物は堂々とした和風の木造建築でかなりの年季かと。ちょうど京都の南座のミニチュアみたいな印象です(素人ですいません)。入り口は戸をあけるとすぐに番台で、まだ靴を脱いでいません。京都の古い形式だそうです。三和土で靴を脱いで筵の敷かれた脱衣所に上がります。
脱衣所も京都クラシックなものでして、ロッカーはいつから使っているんでしょう。籠を中に入れるタイプのものでして、籠は柳行李のものとプラスチックのものがあります。柳行李の番号のついたものを利用したのですが、こちらの常連さん用の行李は人名以外の字が書かれているものも多く、パーティーネームならぬ「銭湯ネーム」みたいなものがあるのでしょうか。ちょっとわくわくしました。あと、ここのBGMはジャズでして大将の趣味と思われます。品がいい音が流れてきています。ちなみにこちらの脱衣所を利用して色々なイベントが開催されていまして、落語の寄席だったり書道教室だったり、その他いろいろ。大将のやる気というか人の力が感じられます。
浴室ですが、男女仕切り壁から奥にかけて並んでいます。手前から水風呂(湯口はライオン)、主浴槽深(湯口は鯉)、浅兼ジェット、電気、入浴剤と続きます。とても高温でして、主浴槽は45℃はあるのではないかと。常連さんは勝手に水の蛇口をひねって冷ましていました。かなり我慢大会ですね。ちなみに甘口の湯で塩素臭はしませんでした。
何かと魅力の多い銭湯さんかと思います。京都に来られたお風呂好きは必ず立ち寄ってもらいたいところです。京都の歴史的な魅力と、大将の人柄、大人の感性が感じられる名銭湯だと思います。6人が参考にしています
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