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河原町丸太町の交差点から1本東に行きまして、10m北に入ったところにあります。京阪の神宮丸太町駅から西に5分ほどです。黒っぽい木造建築で、古い建物ではあるのですが付近の雰囲気にしっかりマッチしています。玄関先の暖簾がいい味を出していますね。隣はいろいろな教室に貸し出すようなスペースになっています。煙突は細身タイプです。
番台式で脱衣所は小さめ。中に籐籠を入れる京都式のタイプ。ここの錠前がかなりいい感じでして、”KING”という名の錠なのですが、扉を閉めるとかんぬきが穴にすっと入りまして、鍵を抜くとそのまま固定されます。普通は一旦かんぬきを指で押して、ロックされると同時に鍵が飛び出してくるのが多いのですが、こちらは違ったタイプです。これがまったく力をかけずにすっとロックされますので、ちょっと楽しくて何度も繰り返していました。あとはドリンク冷蔵庫もあります。脱衣所はかなりの年代物でした。
浴室は改装を受けて意外と新しいです。入ったところに名物の水風呂。かなりの冷え具合で、天然なのか強制なのか分かりませんが、ここまで冷え冷えなのは珍しいです。あとは浅風呂、深風呂、ジェットバスが白湯でセット。44℃とアツアツで塩素は控え目。しばらく我慢して入っていたのですが、常連さんと思わしき方がやってきて、3つある水の蛇口をひねりだしましたので、これはこちらでも珍しく熱い状態だったと理解しました。しばらくすると42℃くらいに落ち着きました。奥には入浴剤バイブラがあり、こちらは40℃と基本に忠実なぬるさ。京都では入浴剤浴槽はぬるめにしているところが多いです。一般的なバスクリンみたいなものを使っていると思いますが、こちらの入浴剤はかなり濃かった。最奥はミストサウナです。ここは深風呂の壁のところに鯉や金魚が入った水槽が仕込まれていまして、その分深風呂が圧迫されて幅が少なかったりします。この魚の動きを見ながらしばし呆けていました。
京都の中心部にある多くの銭湯に当てはまりますが、大阪型と比べてかなりこじんまりとしています。地下水の質が高いので、湯水ともにいい感じ。外観とは裏腹に、浴室部分は近代的で観光客や一見さんにもお勧めかと。京都散策のシメに汗を流しに行くのも乙なものかと。庶民の京都を感じに来てもらいたいですね。3人が参考にしています