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投稿日:2010年4月23日
重厚感のある浅間温泉の宿 (浅間温泉 目之湯旅館)
源泉王子さん [入浴日: 2010年3月15日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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33.0点
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0 - 点
貴祥庵の脇から奥に入っていく。玄関には「日本源泉を守る宿」の提灯が掲げられており、歴史を感じさせる重厚感のある建物。600円で日帰り利用できるが、受付で声を掛けてもしばらく出てこなかったりする(そういうのが気になる人には勧めない)。
脱衣所は狭くロッカーも無い。これまで数回訪れているが、地元客に人気があり、必ず先客がいる。浴室は内湯と露天(樽風呂)があるが、この内湯の静けさと暗い灯りの風情がたまらない。古くからある共同湯のような質素な佇まいである。
どちらも源泉掛け流し、源泉49度、加水加温なし。露天はやや熱いが、あえて適温にしないところにこだわりを感じる。半露天に近く、扉に囲まれた空間から風も適度に入り、上がって涼むに心地良く、何回でも入ってしまう。よく見ると、細かい湯の花が多数舞っている。浅間温泉でこれだけ湯の花が見れるのは珍しい。ある共同湯では、湯の花を除去するために虫取り網が付けてあったが、ここでは熱さに耐えながらも観察できる。湯が新鮮な証拠である。
内湯は適度な大きさの檜の浴槽が素晴らしい。中浴槽では3人入ればいっぱいだが、湯量に合った大きさ、これで湯の新鮮さを保てる。何も不満は無い。常に湯が排水溝に流れる音を聞きながら、年季の入った檜の浴槽で湯浴みを楽しむ、まさに至福の時である。内湯は適温で飲泉もできる。
浅間温泉の上質の湯に浸かると、体はいつまでたってもポカポカだ。充実したサービスや接客よりも温泉そのものを重視する人におすすめ。7人が参考にしています
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