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投稿日:2017年5月7日
95年間お疲れ様でした (下諏訪温泉 高木温泉【閉館しました】)
きくりんさん [入浴日: 2016年11月6日 / 2時間以内]
44.0点
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下諏訪町の高木地区に佇む、高木区高齢者集会施設に併設された、大正10年(1921年)に開業した共同浴場。昨年末に閉鎖となる情報を聞きつけ、その前に一度はと日曜日のお昼頃に訪れてみました。
住宅街に溶け込むように建つため、看板を見るまで辿り着いたことに気付きません。専用の駐車場もなし。朝からオープンしてましたが、10~12時は清掃で入浴不可。もともと無人の共同浴場ですが、行った時は清掃直後で一層館内は静まりかえっていました。
入浴料250円は脱衣場の中にある料金BOXへ。脱衣棚だけで、ドライヤーはありません。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、壁に沿って左右と奥に14人分の蛇口(内1つはシャワー付き)がある洗い場。しかも、お湯だけしか出ないものや、水だけの蛇口もあります。共同浴場なので、石鹸などのアメニティもなし。更に驚かされるのは、桶も無いこと(椅子はあり)。もともと地元の方は自分で持って来るので、究極の地域密着系ということでしょうか?一般にも開放していたことが、不思議なくらいです。このことは事前に知っていたので、今回は私も持参しました。
中央に、6人サイズのタイル張り円形内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名:高木南源湯)がかけ流しにされています。泉温53.0℃ですが、湯温は43℃位で供給。「貯湯槽を利用して、下諏訪町温泉67℃を高木第2源湯30℃で希釈している」と掲示あり。PH8.31で、やや肌がスベスベする浴感です。中央の塩ビ管湯口から注がれ、口に含むも無味無臭。浴槽内は、微かに塩化物臭がしていました。オーバーフローした湯の成分で、床のタイルがこげ茶色に変色。この時は、終始貸切状態でまったりできました。
今年初めには、地元の新聞やテレビで95年の歴史に幕を閉じたと報道。本当は昨年末までで閉鎖の予定を、帰省した人も入れるようにと、お正月三が日まで開けたのだとか。最後まで、地元の方々に愛され続けた共同浴場。本当に長い間、お疲れ様でしたと言いたい。
主な成分: リチウムイオン0.4mg、ナトリウムイオン128.0mg、アンモニウムイオン0.1mg、マグネシウムイオン1.3mg、カルシウムイオン17.9mg、ストロンチウムイオン0.3mg、フッ素イオン1.3mg、塩化物イオン136.5mg、臭化物イオン0.5mg、硫酸イオン78.6mg、硝酸イオン6.6mg、炭酸水素イオン64.1mg、メタケイ酸76.6mg、メタホウ酸13.3mg、溶存成分総量530.7mg10人が参考にしています
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