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投稿日:2020年1月3日
コバルトブルーの濁り湯を貸切で (湯布院秘湯の宿 奥湯の郷(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2019年4月16日 / 1泊]
55.0点
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55.0点
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33.0点
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44.0点
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44.0点
大分自動車道の湯布院ICから、車で約20分。湯布院町川西の山の中へ、細い林道を進んだ先にある小さな集落にひっそりと佇む、客室数わずか5室の民宿風の小さな湯宿。かつて、温泉チャンピオンの郡司勇氏の「ホンモノにごり湯番付」で、西の横綱に選ばれたことがあるのだとか。平日に、一泊二食付で利用してみました。
駐車場に猫が5匹いて、旅人を温かくお出迎え。この日は、トイレ付ツインルーム「ブルーベリー」に宿泊。窓から、竹製冷却装置「湯雨竹」と湯小屋、森を眺める景色です。浴衣に着替え、早速温泉へ。
建物の奥から出て、2つある貸切風呂へ向かいます。部屋の札を掛け、中から鍵を掛けるシステム。翌朝9時まで、予約なしで空いていればいつでも入れます。先ずは、右側の浴室へ。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カラン(1つはシャワーなし)がある洗い場。アメニティは、椿系とリーブルアロエです。壁際に3人サイズの石造り内湯があり、うっすら青みがかった透明のナトリウムー塩化物泉(源泉名:奥湯の郷)が、源泉かけ流しにされています。泉温99.0℃を、竹製冷却装置「湯雨竹」を使って加水せず、44℃位で供給。PH8.8で、肌がツルツルする浴感です。循環・消毒なし。湯口は浴槽の中ですが、手ですくって嗅いでみると、ほのかに塩化物臭がしました。
続いて、外の露天風呂へ。3人サイズの岩風呂があり、湯温は41℃位。こちらは湯温が低かったので、森の景色を眺めつつ、まったりできました。
夕食は食事処で、女将の手作り料理に舌鼓。お品書き付で、食前酒はブルーベリー酒。山菜の酢の物は、筍・ワケギ・ブロッコリー・コンニャクを柚味噌和えで。小鉢は白和え・茄子の酢味噌和え・椎茸と野菜の酢の物。豊後牛の炭火焼が旨い。山の幸に、瓶ビールがすすみます。大根の田楽と抹茶わらび餅、牛蒡の酢漬けを添えて。虹鱒の塩焼は焼き立て、ユキノシタや土筆など珍しい山菜を天婦羅で。思わず、焼酎を追加しちゃいます。筍の炊き込みご飯、具沢山の団子汁、茶碗蒸しでお腹いっぱいに。最後に、女将が挨拶で各テーブルへ回って来られました。
翌朝は、左側の浴室へ。ほぼ右側と同じ造りです。4人サイズの石造り内湯があり、湯温は41℃位。続いて、外の露天風呂へ。4人サイズの岩風呂で、湯温は43℃強位。こちらも、目の前に森の景色。右側の浴室より、少し青みが濃いように見えました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で。山菜の煮しめ主菜の和定食です。胡麻和え、漬物、ピクルス、自家製キクラゲの酢の物、おから、生玉子はTKGで。体に優しいメニューでした。
同じ湯布院町で青湯を楽しめる「束ノ間の湯(旧 庄屋の館)」や「御宿 一禅」「ゆふいん泰葉」は、いずれも由布院温泉の中心地ですが、こちらは少し離れた山の中の一軒宿。静かに青湯を堪能したいのなら、こちらがオススメです。
主な成分: リチウムイオン1.6mg、ナトリウムイオン533.0mg、カルシウムイオン21.3mg、ストロンチウムイオン0.5mg、アルミニウムイオン0.6mg、フッ化物イオン7.6mg、塩化物イオン679.0mg、臭化物イオン1.7mg、ヨウ素イオン0.1mg、水酸化物イオン0.1mg、硫化水素イオン0.2mg、チオ硫酸イオン0.3mg、硫酸イオン203.0mg、炭酸水素イオン11.6mg、炭酸イオン48.0mg、メタケイ酸213.0mg、メタホウ酸29.4mg、メタ亜ヒ酸0.9mg、成分総計1.798g19人が参考にしています
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